「自転車少年記」竹内真

自転車少年記

自転車少年記

最初に文庫本から読んでしまったけど、出来ればこの単行本の方から読めばよかった、と思いました。
こっちの方がはるかに長く、詳細に書かれてますし。
文庫はいきなり18歳の昇平たちが出てくるのに対して、この単行本の方は4歳の昇平が初めて自転車に乗れたエピソードから、順を追って29歳まで書かれてます。文庫はいわば、単行本の続きが入っている、という感じです。

それと単行本は自転車競技について詳しく書いてある、という点かな、特徴は・・・
文庫はどっちかっていうと、自転車にまつわる一般的エピソード?

昇平の父から昇平へ、そして昇平の息子北斗へ、と。自転車の輪はひろがっていった、という感じ。

自転車であんな長距離を走れるものなんて、全く知らず驚きますね。
とくに私は自転車に乗れないという珍しい人間なんですが、そんな私でも楽しめました。
自転車好きの方だったらもっと・・・!と思います。
二段組で、400ページ以上あるので、ちょっと時間かかってしまいましたが、その分、昇平と草太の青春期を読んでいるようで、楽しかったです。