2013年1月読書

2013年1月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:2818ページ
ナイス数:413ナイス

旅猫リポート旅猫リポート感想
新年一冊目に読んだ本ということで二重によかったかな。猫好きにはいろいろたまらない要素ばっちりなのに加えてこの設定は。ある意味、やったもん勝ちだわね。これで全く泣きもせずに終わることはないだろう。つとめて冷静に読み進めようとしていたが、最期の場面では… いい男だったのだな。装丁からもネーミングからも、某児童文学作品を連想してくれて。有川さんも好きだったのかと嬉しくなる。
読了日:1月2日 著者:有川 浩
禁断の魔術 ガリレオ8禁断の魔術 ガリレオ8感想
前作よりはいい話が集まっていて、よかったようだ。「禁断の魔術」は科学に警鐘を与える意味で、よい作品。今後の展開が気になるが…。わだかまりなく、そのまま別の話に入っていったりするのかな。それとも…
結局、あの代議士は罰せられない?のかと思うと口惜しい。
読了日:1月4日 著者:東野 圭吾
絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵感想
あまり怖がらせみたいのもどうかと思うが。悪いことするとこうなっちゃう、みたいな…。教訓にはなるが。『極楽』も見てみないと。
読了日:1月4日 著者:白仁成昭,宮次男
からっぽの くつした (サンタさん ありがとう! )からっぽの くつした (サンタさん ありがとう! )感想
クリスマス絵本としてはよかった。いい子レーダーが現代的。サンタクロースも大変だ。家の様子など細部も楽しめる。
読了日:1月4日 著者:リチャード・カーティス
ケイティのゆかいな水あそび (ケイティのふしぎ美術館)ケイティのゆかいな水あそび (ケイティのふしぎ美術館)感想
点描画の世界を親しみやすい絵本で紹介。名画を丸ごとたのしんじゃおう、というのがいい。
読了日:1月4日 著者:ジェイムズ メイヒュー
ブラック・ドッグブラック・ドッグ感想
背景にある伝説が気になる。似た話がどこかにありそう。絵はよかった。
読了日:1月4日 著者:レーヴィ ピンフォールド
みて、ほんだよ!みて、ほんだよ!感想
絵でつたえる、読書のすすめ。子どもたちには本を…!
読了日:1月4日 著者:リビー・グリーソン
しげちゃんしげちゃん感想
名前って重要だ。子ども心には…
読了日:1月4日 著者:室井滋
鉄道きょうだい鉄道きょうだい感想
古い訳の方を持ってはいたが、読んでなかった。あらためて読んだら、これがよかった。古き善き世界。子どもは子どもらしく、大人もちゃんと大人として見守っている。こういう作品も残していきたいもの。
読了日:1月5日 著者:イーディス ネズビット
身体で覚える! 自然な歌声: 田中式発声法の手引き身体で覚える! 自然な歌声: 田中式発声法の手引き感想
わかったような、わからないような…。文章で技術を伝えるのは大変だ。いろんな例えがあるもんだ。文章だけでなく、図解されている方がよかったかな。いずれにせよ実際にやってみないことには。こんなに細かいことを同時進行にやるのは至難だろうな。参考にはなったが。
読了日:1月6日 著者:田中 房子
ルドルフとスノーホワイト (児童文学創作シリーズ)ルドルフとスノーホワイト (児童文学創作シリーズ)感想
ルドルフ以上にかっこいい姐さん登場ー! ルドに恋の予感が?なんて予想たててたんだけどネェ。座右の銘をお持ちのお猫さまでした。横浜行きの下りが楽しかったです。ほんと猫って自由でいいね。自分の住む家を自分で決めちゃったチェリーもなかなか堂にいっていて…。将来が楽しみ。拾ったことわざ辞典を駆使して、ことわざ使いまくりのルドルフは、小学生の読者にいい道先案内してくれるかもね。
読了日:1月7日 著者:斉藤 洋,杉浦 範茂
星空放送局星空放送局感想
ブクオフで出会ったので拾って帰った。105円で絵ハガキもついてお徳だった。『星に願いを、月に祈りを』を読んで前作があることを知ったが、絵本だったとは。でも短いなかに中村航のエッセンスが詰まっている気がした。イラストも雰囲気あるし、一瞬であの世界がオーバーラップしてくるように感じた。
読了日:1月9日 著者:中村 航
K町の奇妙なおとなたちK町の奇妙なおとなたち感想
文字通り、K町の奇妙なおとなたちについて書かれた本。不気味な話や何とも説明のつかない話があったり… でもそれは子どもにはわからない理由でなされたことだったのかもしれない。後になって解明する謎もあれば、ずっと解けない謎もある。斉藤さんの少し淡々とした語り口がまたそれを助長させているようで、とても面白く読んだ。自分の子どもの頃に出会ったいろいろな、事情のわからない出来事など思い出して…。単なる思い出に過ぎなくても、記憶は鮮明で、ふとした瞬間に蘇ってくる今はなきものたち… 人や物や場所等々。ちょっとノスタルジッ
読了日:1月9日 著者:斉藤 洋
何者何者感想
時代が違うせいか?私はこういうことを経験してこなかったけれど、きっと今の世なら誰にでも起こりそうな事態なのかも。ツィッターフェイスブックも、みな怖い。就活もだけど…。自分の学生時代にはなく、今の学生さんたちにとっては日常茶飯事とも言える物事を使って一つの話にしてしまう、著者は相変わらずうまいなぁ。現代の実情を描いているという点で、直木賞にふさわしいすごい小説だったのかもしれない。
読了日:1月18日 著者:朝井 リョウ
猫弁と透明人間猫弁と透明人間感想
今回のは前より面白かった。関西弁を話すタイハクオウムの杉山や、百瀬に拾われたサビ猫テヌー、世田谷猫屋敷のボス猫タマオなど、脇を固める動物たちがよい味出してる。百瀬と亜子に進展が〜!?と思ったらまた戻る?と思わせてでも何だかほっこりしてる。他の人々もしかり…。だんだん話が収束していき、ゆるやかに結末。読後感もよし、で、言うことなし。
読了日:1月22日 著者:大山 淳子
猫弁と指輪物語猫弁と指輪物語感想
前作よりもより楽しんで読むことができた。前作で百瀬の選んだエンゲージシューズというのは、いかにも彼らしいというか、相手のことを真に思いやって選んだ行為なんだなということがわかったけれど、いかんせん女性にとってエンゲージリングというのは特別なもの。それがわかっていない、ピントのぶれた百瀬の行動にはちょっと苛々・・・けれども、いろいろなことが絡み合って、ゆるやかにむかえたラスト。時に可笑しく、時にほっこりと、そしてまたちょっとドキドキ・・・指輪にまつわる、さまざまな人々の想いが伝わってきた。
読了日:1月24日 著者:大山 淳子
フェリックスとゼルダフェリックスとゼルダ感想
ユーモア感があって、暗くない話と聞いて読んだが、そうでもなかった。語り口調はそうかもしれないが、その背景にあるものを考えてみれば、わかる。それぞれの章が、「昔、ぼくは」というふうに始まっていることから、過去にあったできごとを回想しているような構成になっている。むかし、僕はおもしろおかしく作り話をしては、現実をよく見ていなかった・・・けれど、と。続編もあるようで、この後のことを知りたいような、知りたくないような気もするが、見届けなければ、と思う。
読了日:1月26日 著者:モーリス グライツマン
はじまりのはじまりのはじまりのおわり 小さいカタツムリともっと小さいアリの冒険 (福音館文庫 物語)はじまりのはじまりのはじまりのおわり 小さいカタツムリともっと小さいアリの冒険 (福音館文庫 物語)感想
こういう話はあまり意味など考えずに、素直に楽しむのがよいのだろうね。小さな、可愛いお話。だけど、この中には何かでっかいものが含まれている!そんな感じ。
読了日:1月26日 著者:アヴィ

読書メーター


今月は、あまり読めなかった。何やかでつぶされて・・・実質12冊読了。
その中で一冊選ぶとしたら。
有川浩の『旅猫リポート』でしょうか。最初の一冊だし。猫好きだし。佐藤さとる村上勉挿画)だし。
児童書『鉄道きょうだい』も、昔ながらの子どもの物語で、素直によいと思いました。
斉藤洋さん2冊もそれぞれよかった!とくにルドルフー!! もっと読みたい。
モニター応募して読んだ、『猫弁と指輪物語』も割合とよかった。
もちろん、直木賞受賞した朝井リョウ『何者』もよかったけれど・・・内容がちょっと怖いなあ、、、なので。読後感はよくなかった。
最後に読んだ『はじまりのはじまりのはじまりのおわり』も、子どもが読んだら素直に面白い話だろうが、大人が読んだら哲学・・・!って感じで、けっこう深いのだ。