2013年2月の読書

2013年2月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:3121ページ
ナイス数:504ナイス

サースキの笛がきこえるサースキの笛がきこえる感想
とりかえ子伝説を下敷きにした物語で、いっけんファンタジー?かと思うけれど、実は違うんじゃないか。もちろん背景はファンタジーな世界なんだけど、つきつめて読んでみれば、これは自分の居場所を探してもがきつづけるYAの物語なんじゃないかと思う。半分人間で、半分妖精のサースキは、妖精だった頃も失敗ばかりで、妖精たちに受け入れられない存在だった。それで、人間と取り替えられてしまうのだが・・・生まれ変わった人間の世界も生きづらいことに代わりはなく。最後にしたサースキの選択が、よりよいものであることを願わずにいられない。
読了日:2月4日 著者:エロイーズ・マッグロウ
3万冊の本を救ったアリーヤさんの大作戦3万冊の本を救ったアリーヤさんの大作戦感想
『バスラの図書館員』の絵本に描かれたのと同じ話。こちらはさらに詳しく、どういうふうにアリーヤさんが考え、行動したのかよくわかるようになっている。寸足らずの絵がちょっとユーモラス・・・。実際に、本を運び出す光景が、服の下に本を隠してという格好だったので、一見するとまるで・・・みたいな感じがしてしまうが、その行為の実際は命がけだったわけで。そのことを思うと、アリーヤさんの行動の大胆さ、勇敢さに感嘆してしまう。まさに司書の鑑!図書館の本=その国の文化なのだから守って当然、という考えにみんながなればいいのにな。
読了日:2月5日 著者:マーク・アラン スタマティー
うれないやきそばパンうれないやきそばパン感想
やきそばパン、そういえば最近は食べたことがなかったなあ。ないこともないけれど、他のもっと美味しそうなパンがいっぱいあるものね。そんな、やきそばパンの悲しみ・・・。いまどきのはじけちゃった絵本かと思ったけど、けっこうシンプルな話だった。
読了日:2月5日 著者:富永まい 中尾昌稔
図書館のはじまり・うつりかわり (図書館のすべてがわかる本)図書館のはじまり・うつりかわり (図書館のすべてがわかる本)感想
図書館の起源と変遷を、わかりやすい説明と、図や写真等で現しています。こういう本を小さいうちから読んでいたらなあ! ぜひ学校に買いたい(けっこう、いいお値段だが)。あとの3巻も期待してます。
読了日:2月5日 著者:
コリドラス・テイルズコリドラス・テイルズ感想
これは!と腹をかかえて笑ってしまう。こういうのが斉藤さんの強みだよなあ!!表紙が地味めだけど。内容は・・・クククッ。星新一ショートショートのような雰囲気のある短いお話がピカイチなのだ。ゴーストバスターの話は他にもあるようで・・・そっちも読んでみたいな。コリドラスなんちゃらというのが舌を噛みそうな名前で・・・・そのお仲間の名前とともに、いつも適当に読み流していたよ。ぜひ小中学生にすすめたい(読んでくれたらなあ)
読了日:2月5日 著者:斉藤 洋
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)感想
ずっと積読していたが、ドラマが始まってしまったので読んだ。原作の方がやっぱり面白い。キャラクターの性格も、物語の設定もまるで違っていた。古い本にまつわる、人々の物語。本の内容自体にも、その本に絡めた人々の物語もどちらにも惹かれる、お得な話だった。2巻も読むー!
読了日:2月9日 著者:三上 延
ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)感想
2巻も面白かったです。本の世界は本当に奥深い。知らないことがいっぱいです。栞子さんのお母さんの話も気になる。大輔との距離も縮まったような、そうでないような…。いろいろな続きが気になります。
読了日:2月11日 著者:三上 延
ビブリア古書堂の事件手帖 (1) (カドカワコミックス・エース)ビブリア古書堂の事件手帖 (1) (カドカワコミックス・エース)感想
コミックも読んでみた。基本的に小説と変わらないが、可愛らしい栞子さんがいいね! 子どもも読んで、面白かったー!って言ってます。ドラマを見て手っ取り早く内容を知りたい人には最適かも。個人的には、原作小説読んだ方がよいとは思うけどね。
読了日:2月11日 著者:ナカノ
ビブリア古書堂の事件手帖 (2) (カドカワコミックス・エース)ビブリア古書堂の事件手帖 (2) (カドカワコミックス・エース)感想
コミック2巻も爽やかな感じです。よいと思います。
読了日:2月11日 著者:ナカノ
ビブリア古書堂の事件手帖(1) (アフタヌーンKC)ビブリア古書堂の事件手帖(1) (アフタヌーンKC)感想
こちらもこちらでよいけど…。ただ、必要以上に栞子さんの身体の各部を強調する場面がなぁ。胸とかお尻とか(汗)。
もう1つのマンガと比べると、イメージがちょっと違うかな? とくに、大輔。よりこわもてになってる。リアル、っていうか。あちらはマンガって感じだけど、こちらはより現実の生活に沿った感じがある。ストーリーの運びかたも違ったところがあり、面白い。漫画家の表現力の違いを探すのもね…
読了日:2月11日 著者:交田 稜
ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)感想
本の謎、栞子さんのお母さんの謎… いろいろ絡み合って、興味津々。読みたい本も増えますね。『たんぽぽ娘』、ずっと読みたかった本です。いつか復刊されるのを待っています。宮沢賢治の話も面白かった。まだまだ知らないことが多すぎるー! もっともっと勉強しなければ。
読了日:2月16日 著者:三上 延
王妃マルゴ 1 (愛蔵版コミックス)王妃マルゴ 1 (愛蔵版コミックス)感想
歴史物ということで、登場人物が複雑。冒頭の家系図を見ながら読んだ。史実をよく知っていたらもっと面白いだろう。マルゴ姫のこれからがどうなるのか楽しみ。巻末の資料も興味深い。何か読んでみようかな。
読了日:2月17日 著者:萩尾 望都
まんげつのこどもたち (こどもプレス)まんげつのこどもたち (こどもプレス)感想
『ちょうついがいきいきい』のイメージがぬぐえなかったせいか、ちょっと不気味な気もしたが、話は全く普通の少し不思議な話だった。でもやっぱり無表情な子どもの顔が怖い…
読了日:2月17日 著者:軽部武宏
キラキラ子どもブックガイド ―本ゴブリンと読もう360冊―キラキラ子どもブックガイド ―本ゴブリンと読もう360冊―感想
読んだというより、一通り目を通したという感じですが。
小ゴブリン、中ゴブリン、大ゴブリンという言い方が面白いです。子どもが読むというより、大人が本を選ぶのに使う本だと思うけど。低中高、という分け方でなくて、読書能力で分けているところがよいかな。いろいろなシチュエーションごとに本が選ばれているのもいいですね。ブックトークの参考になります。
読了日:2月21日 著者:
海と島のマイリ海と島のマイリ感想
う〜ん、読んでたと思ったけど、記憶にないなぁ。買って読まずにおくなんてね、ちょっと信じられないんだが。この伝説を元にした作品を読んだことがあります。やっぱり最後に、アザラシのお母さんは海に帰っちゃうの。悲しく美しい話です。
読了日:2月23日 著者:スーザン クーパー
インヘリタンス 果てなき旅 下巻 (ドラゴンライダーBOOK4)インヘリタンス 果てなき旅 下巻 (ドラゴンライダーBOOK4)感想
あぁ長かったー! 上巻読んだのが去年の年末で。下巻は1月には読みきれず、いったん返して、また別の図書館で借り直した私だった。正直、刊行が空きすぎて話を忘れていた。しかしもう終わり。もしかしてまたいつか続編が出ないとも限らないが。エラゴン成長したね。宿敵ガルバトリックスとの対決は何かあっけなく終わってしまった気がするけど。その後がけっこう長かった。勝利したのに、悲壮な雰囲気漂っていたが、ラストはこうきたか。ある意味、指輪を彷彿させる終わりかた。ほんとに作者のパオリーニさんは指輪が好きなのね。
読了日:2月26日 著者:クリストファー・パオリーニ

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