2013年7月の読書

2013年7月の読書メーター
読んだ本の数:40冊
読んだページ数:7002ページ
ナイス数:633ナイス

うた恋い。和歌撰 恋いのうた。うた恋い。和歌撰 恋いのうた。感想
これも、超約百人一首の続きかと思って購入したら、和歌の恋の歌を解説したものだった。マンガもあったが…。解説文は、初心者にもわかりやすく書いてあって、こういうのを学生時代に読んでいたら、もっと興味が沸いたかもしれない。つくづく昔の女性は生きづらい世の中だったのね。面白くて、ためになる。おまけにCD付きとは(だから高かったのか)。
読了日:7月1日 著者:渡部 泰明
アラルエン戦記 (1) 弟子アラルエン戦記 (1) 弟子感想
西日本読書感想画指定図書中学校向け。全10巻刊行予定の、ファンタジー作品第1作。これは存外に面白かった。レンジャーというのがどんなのか?予想が違ってヘェー! いいじゃん、て感じ。見習い物語としても、主人公らの成長が見られていいし。また続きが楽しみなシリーズになりそうだ。
読了日:7月1日 著者:ジョン・フラナガン
アマンディーナアマンディーナ感想
西日本読書感想画指定図書小学校低学年向け。正直、この得体の知れないキャラクターはかわいいとは思えなかったけど、でもまぁ一生懸命になってやりとげるところはえらいね! これを読んだ子どもたちにも伝わるかな。
読了日:7月1日 著者:セルジオ ルッツィア
からすのおかしやさん (かこさとしおはなしのほん)からすのおかしやさん (かこさとしおはなしのほん)感想
見開きいっぱいに、かわいらしくて、美味しそうなおかしが… 『からすのパンやさん』続編。
読了日:7月1日 著者:かこ さとし
からすのやおやさん (かこさとしおはなしのほん)からすのやおやさん (かこさとしおはなしのほん)感想
こんどは、新鮮野菜が。工夫して、値段を変えたりしてるところがよいね。小さいうちから、考えるのがよいね。野菜やくだものに顔をかくのは、子どもの発想のようで、また可愛らしい。
読了日:7月1日 著者:かこ さとし
からすのてんぷらやさん (かこさとしおはなしのほん)からすのてんぷらやさん (かこさとしおはなしのほん)感想
たいへん!てんぷらやさんが火事にー!てな場面から、みんなでてんぷらやさんで修行して、コツを教えてもらい… おみごと、てんぷらやさん再建。「てんぷらいっしゅうかん」の歌がよいね。おかみさんも無事に帰ってくるし、からすの子、まためでたく結婚式に。助け合いは大事なことね!
読了日:7月1日 著者:かこ さとし
からすのそばやさん (かこさとしおはなしのほん)からすのそばやさん (かこさとしおはなしのほん)感想
こんどは、そばやさん。そばを作ることからスタート! 大変な労力。手打ちそば、美味しそう。なのに、そばだけでなく、うどんやラーメン、スパゲティーまでとは。なんでもありのそばやさん♪ メニューのネーミングも楽しい。これは、小さい子がそれぞれ指をさして楽しんでくれそう。ハッサクそばを食べてみたいです。
読了日:7月1日 著者:かこ さとし
8はじける知恵 (中学生までに読んでおきたい哲学)8はじける知恵 (中学生までに読んでおきたい哲学)感想
とうとうこのシリーズも最後に… この巻は知恵について。茨木のり子井上ひさし河合隼雄澁澤龍彦あたりが面白かった。文章が好みのタイプなので… 東北の方言や昔話について語った作品もよかった。(まんじゅうの皮とあん/昔ばなしの世界) 難しいものもある。知恵について書いただけに、これは中学生では読み通せないのでは?というのもあった。全部読まなくても、気になるのだけ読むというのもあり、だと思う。全8作読破したが、とてもいいシリーズということがわかったので、勤務先の中学校用に購入しようと思う。
読了日:7月3日 著者:
びんぼう神とばけもの芝居―ばけもの長屋のおはなちゃんびんぼう神とばけもの芝居―ばけもの長屋のおはなちゃん感想
西日本読書感想画指定図書に選ばれた続編を読んでから、前作を読んだが… やはりこのシリーズはあんまり… 語り口調が好きになれないのかも。江戸の話なのに、時々、現代の小道具が出てくるし。子ども向けなら、その辺は気にしないのか? びんぼう神も途中から、あんまり関係ないような… 筋立てもちょっと無理やりっぽいような気もした。面白さを感じなかった。
読了日:7月4日 著者:岩崎 京子
妖怪一家の夏まつり妖怪一家の夏まつり感想
いやあー!これはまた楽しかった。シリーズ化希望です。妖怪一家、今回はやまんばのおばあちゃんがいいね!夏祭り実行委員長に選ばれて〜 封印の石を勝手に動かしてしまって、どうなることかと思ったけど… やっぱりほのぼの系。夏祭り楽しそう。
読了日:7月4日 著者:富安 陽子
シャインロードシャインロード感想
高校生が就職するのは大変だなと感じたが、もう少し自発的にできないものか、と主人公にはちょっとあきれる。最後はたまたま入った説明会で知った会社に拾われてラッキー!って感じだし。夫婦で切り盛りしてる小さな印刷屋でバイトして、校正の仕事を覚えていくところはよかったが。元和菓子屋のおばあさんに昔のお菓子の作り方を教えてもらったり、と普通の高校生とは違った交流も描かれており、好感はもてた。
読了日:7月6日 著者:升井 純子
ざっそうの名前 (福音館の科学シリーズ)ざっそうの名前 (福音館の科学シリーズ)感想
刺繍で描かれた雑草を紹介した絵本。とにかく刺繍が素晴らしくて。雑草にもいろんな名前があることがわかって、一挙両得。
読了日:7月6日 著者:長尾 玲子
ハイジ (講談社の翻訳絵本)ハイジ (講談社の翻訳絵本)感想
『ハイジ』を絵本で読めるのは評価できるけど、やはりはしょったようなところが気にかかる。とくに、最後にクララが歩けるようになるところはつまらない。もう2、3ページかけて欲しい。絵本としては文章が長いので、低学年には読んであげるのがいいと思う。ちょっと時間はかかるだろうが…余裕があったら。
読了日:7月6日 著者:ヨハンナ・シュピリ,マーヤ・デュシコーヴァ
海を渡るジュリア (ヒルクレストの娘たち 3)海を渡るジュリア (ヒルクレストの娘たち 3)感想
シリーズ三作目。この巻では、次女ジュリアの目から物語が語られる。前2作、姉フランセスと妹セーラの視点からは見えなかった部分が初めて明かされ、興味深かった。とくにジュリアが従軍看護婦としてフランスに渡ってからのこと、ジョフリーとのことなどは初めて知る事実の連続…目が離せなかった。戦後、ジュリアが結婚を決めた頃は何も心の解決ができていそうにないのに、本当によいのかと不可解だったけれど。最後の数章で何らかの帰着を得たようでよかった。前2作もだったが、この巻は生き生きと看護の生活に明け暮れるジュリアの姿が印象強く
読了日:7月7日 著者:ルース・エルウィン ハリス
夢幻花(むげんばな)夢幻花(むげんばな)感想
冒頭からはどんなふうに繋がるのかと思ったが…。幻の黄色いアサガオの謎を追いかけて、こんなふうになるとは。まさに、負の遺産…。最後まで責任を持って見届ける、だなんてカッコイイ!けど、実際は大変な苦労だろう。夢幻花なんて、ロマンチックなタイトルだが、その実はなんて恐ろしい。花もエネルギーも… さすが東野圭吾!うまいなぁ〜
読了日:7月8日 著者:東野 圭吾
おひさんおひさん感想
西日本読書感想画指定図書小学校低学年向け。太陽を擬人化した絵本。クラシックな絵柄だけど、こどもたちにはどうかな。味がある感じだけれど…。
読了日:7月8日 著者:たかべ せいいち
~モンスタータウンへようこそ~ モンスター一家のモン太くん~モンスタータウンへようこそ~ モンスター一家のモン太くん感想
西日本読書感想画指定図書小学校低学年向け。特徴のあるイラストがつねにあって、子どもの興味を引きそう。シリーズ化しそう?なのかな。
読了日:7月8日 著者:土屋富士夫
ふぁいと!卓球部ふぁいと!卓球部感想
西日本読書感想画指定図書中学校向け。部活ものとしては、まだ微妙なところ。シリーズものとはいっても、ここで終わりとは。弱小男子卓球部、挽回なるか?続きを読まなくては。 中学生向けになってるけど、小学生でも読める。中学校での部活にいろいろ考えるのにいいかも。
読了日:7月9日 著者:横沢 彰
どんまい!卓球部どんまい!卓球部感想
さっそく続きを読んだ。新しく?三年生の二人が入部したのに、こだわりの強い幸平と拓が女子に勝つまでは倉庫を出ないと主張… 結局、体育館組と倉庫組とで分裂したまま練習することに。ヒョロヒョロ卓球部の明日は…!? マンガチックなどこかで見たような主人公に先がバレバレな展開。現実の中学生の部活や生活とは違うが、これはこういうもんかも。何となく先を読んでもいいか、的な…
読了日:7月9日 著者:横沢 彰
がんばっ!卓球部がんばっ!卓球部感想
倉庫から体育館に出ることができた男子卓球部。次なる目標は市内大会。レギュラーも決まって、練習に励むが…
今回は、小山くんがとぼけたような憎めないキャラクターで。みんなのために頑張る姿には感じるものがある。大会での試合は手に汗握るシーン続出。結果はどうでも、一生懸命頑張ることは大切なこと。単純なストーリーだが、だからこそまっすぐ伝わるものはある。
読了日:7月9日 著者:横沢 彰
もえろっ!卓球部もえろっ!卓球部感想
先輩たちが引退した後…。防波堤ランニング中に出会った大我。拓が卓球を教えてから、いつの間にか卓球に興味をもちだし、公民館で卓球…かと思いきやなぜか拓の家の車庫で練習することに。倉庫から始まって、ステージや教室等いろいろな場所で練習するはめになる男子卓球部。けど、とても楽しそうだ。大我と同じ小学校だった純太にはわだかまりがありそうだが… 夕陽と防波堤スイングがテーマになりそうな巻。
読了日:7月10日 著者:横沢 彰
あこがれ卓球部!あこがれ卓球部!感想
3年生の引退後、新チームで新人戦。だが、団体戦に登録するには人数が足りない男子卓球部。急きょ、新人戦がない科学部に助っ人を二人頼むのだが…
いよいよ最後。夢に向かって飛び出そうとしている3年生をよそに、新人戦に挑む1、2年生… あこがれる夢にはまだ遠いけれど、いま好きなことに熱中していればいい。本気で立ち向かうこと。そこから、きっと何かが生まれてくる。緊迫したひとつひとつの試合をこなして、みなそれぞれが一歩だけ前に進んでいく。爽やか男子卓球部、最終回。
読了日:7月10日 著者:横沢 彰
スカーレット わるいのはいつもわたし?スカーレット わるいのはいつもわたし?感想
両親の離婚に傷つき、反抗的態度を取り続けていたスカーレットがしでかした不始末に、とうとう母親の堪忍袋の尾が切れて… スカーレットは別れた父親の住むアイルランドに行かされることに。最初は憤慨してトラブルを起こしてばかりいたが、黒馬にまたがって現れた謎の少年キーアンに出会うことでスカーレットは少しずつ変わってくる。親の愛情に飢えていた少女がもがきながら立ち直るまで。アイルランドの魔法が働いたのか… 義理母クレアの愛情か義妹ホリーのくったくなさのおかげか。最後は暖かな結末が。贈り物のように残されたサンダルは魔法
読了日:7月13日 著者:キャシー・キャシディー
メイク・ビリーブ・ゲーム (SUPER!YA)メイク・ビリーブ・ゲーム (SUPER!YA)感想
面白かった。名前というものが、人にとってどんなに大切なものなのか… 親の再婚によって、新しく家族になった二組の兄弟姉妹。愛称を巡って争い続ける二人のキャット。休暇を古い屋敷で過ごすことになり、そこで恐ろしい体験をすることに。追いかけてくる人形、黒く名前を塗りつぶされた本、隠された秘密の部屋… 最初は他愛ないごっこ遊びだったのに、それが闇の力に見いだされ、いつの間にか、という展開。あれあれ、どこかで見たような…だけど、先が気になって読むのをやめられない。そしてラストはこんなふうになっちゃうんだ、という驚き。
読了日:7月15日 著者:リアノン ラシター
魔法の泉への道魔法の泉への道感想
一歩、一歩また一歩…と。サルヴァの叔父さんの言葉が心に残る。その言葉の通り困難な日々を乗り越え、サルヴァは同じ苦しみをなめる人々の役に立とうと奔走する。世界は広い。こんな辛い生活を強いられる人々がいただなんて。遠い昔の話ではないのだ。今も、まだ世界にはこんな人々がたくさんいる。平和で便利な世の中に生きる若い世代にこの物語はどう受け止められるのだろう。魔法の泉への道…世界中の人々がみな見つけられるといいな。
読了日:7月17日 著者:リンダ・スー パーク
一角獣のいる庭 (カドカワ銀のさじシリーズ)一角獣のいる庭 (カドカワ銀のさじシリーズ)感想
どこが面白いんだか何だかよくわからなかった。ミッション系のお嬢様学校に起こった謎の怪事件。あのシスターは白い魔女なのかな? 美織の力もまだよくわかっていないし。序章という感じ。付き合いきれるかわからないが…。
読了日:7月19日 著者:篠原 美季
ようこそ、古城ホテルへ(2) 私をさがさないで (角川つばさ文庫)ようこそ、古城ホテルへ(2) 私をさがさないで (角川つばさ文庫)感想
ホテル、マルグリットの女主人となった4人の少女たち。2巻目は、ピィとフェノンの話二話。それぞれ過去にはいろいろあって… 重たい話にはなっていたが、読みやすく読後感もよかった。児童向け文庫だが、大人の読者にも。かなりライトだが…。賢者サフィールがよい感じ。
読了日:7月20日 著者:紅玉 いづき
ようこそ、古城ホテルへ(3) 昼下がりの戦争 (つばさ文庫)ようこそ、古城ホテルへ(3) 昼下がりの戦争 (つばさ文庫)感想
3巻は元軍人のジゼットの話でまるまる一冊。政治だの戦争だの、キナ臭い感じ。とても児童書とは思えず…面白く読めた。ミーハー心にも火がつきそうな?ジゼットの内面にも触れていていい感じでした。
読了日:7月20日 著者:紅玉 いづき
緑の精にまた会う日緑の精にまた会う日感想
こういう話は大好き。見える者にしか見えない、緑の妖精ロブと、おじいちゃんの庭が大好きだった少女ルーシーがふたたび出会うまで。失った素晴らしい庭と心地よい畑、自分が手伝える相棒を探して、遠い道をてくてくてくと、歩いていったロブ。見えない者が大半だけれど、中には見えていたのにいろんな理由で自分から見えないふりをしてしまう者もいる。それが大人になるということかもしれないが、悲しいことではある。
読了日:7月22日 著者:リンダ・ニューベリー
古道具 ほんなら堂古道具 ほんなら堂感想
古道具屋の話。話の枠組みはどこかで読んだような感じだが、「ほんなら」が口癖の不思議なおばあさん店主、大原橙花さん(名前の通り、オレンジ色の着物が目印)に魅力があるんだろう。出会った子にそれぞれちゃんと自分の名前を名乗らせるところなど礼儀にうるさいが。困っている子どもらにちょっとだけ手助けをしてやる。あとは自分で解決させる。そんなところがよいのだろう。「にじ色のこな」が切ない。橙花さんの過去にも関係ありそうで… エピローグで結ばれた話の馴れ初めは?などなど続きが気になる。
読了日:7月23日 著者:楠 章子
狛犬「あ」の話 (講談社 文学の扉)狛犬「あ」の話 (講談社 文学の扉)感想
うっかり2作目から読んでしまったので、話にすぐに入れない感じでしたが、それでも面白く読めました。さすが柏葉さん。雨ふらしとか、狛犬とか、ちょっと懐かしい。雰囲気はよかったです。瞳子のおばあちゃんというのが謎のようでした。…前作読みます。
読了日:7月23日 著者:柏葉 幸子,安藤 貴代子
時をつなぐおもちゃの犬時をつなぐおもちゃの犬感想
母が大事にしていた、古い犬のおもちゃ「リトル・マンフレート」。ある日、12歳の少女チャーリーが弟とともに浜辺で出会った二人の謎の男たち…。偶然の出会いによって、驚くべき事実が明かされる。悲惨な戦争が生んだ、古い友情の物語が、長い時をへて次世代の子どもたちにと語られる。多彩な挿し絵がまたいい。実際の話と少しずつ違いながら、リンクしているところもよかった。
読了日:7月23日 著者:マイケル・モーパーゴ
旅の絵本 (8) 日本編旅の絵本 (8) 日本編感想
久しぶりに見た、という感じ。私が見たのはスペイン編かな?デンマーク編は? すっかり忘れてしまったが… 日本編では、どこに行ったのか?見つけられないページが… 以前は、隈無く見ては、こんなとこにいたー! という楽しみもあったな。今はなかなか見つからない。巻末に掲載された安野さんの文章に、ハッとなった。まさにその通りです。電気のなかった時代に…戻れるのだろうか、私たち愚かな現代人は。
読了日:7月23日 著者:
チャーメインと魔法の家 (ハウルの動く城3)チャーメインと魔法の家 (ハウルの動く城3)感想
ハウルの動く城、3作目にして完結編。作者が亡くなっているので、この先は望めないのが残念だが、やっぱりハウルの話は最高級に面白い! 家事能力皆無で本の虫、赤毛の少女チャーメインに ドアひとつがいろんな場所につながっている魔法の家、エルフと山の魔物ラボック… これだけで、もう面白くないわくがない! ジョーンズさんの世界を堪能しました。個人的には、チャーメインが王様の図書室の蔵書整理に赴くところがツボでした。チャーメインの気持ちがよくわかる!
読了日:7月28日 著者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
ゲンタ!ゲンタ!感想
『ビート・キッズ』のスピンオフ作品。25歳になったゲンタと、小学5年生のゲンタの魂が入れ替わる話です。よくある設定だけど、入れ替わってからのゲンタの回りにいる人間、とくに2人のサトシが好意的に接してくれて、さわやかな読後感でした。子どもだったゲンタがバンドで苦手な歌を何とか頑張って歌う場面や、大人のゲンタが小学生の子どもの体に入ってしまって、声は違うけども歌うことはやっぱり楽しいんだ、と再認識するところなど、印象に残りました。
読了日:7月28日 著者:風野 潮
島はぼくらと島はぼくらと感想
とても爽やかな読後感。きちんと自分の考えをもった高校生4人の関係性がよい。架空の島、冴島を舞台に、様々な人間たちの生き生きした姿を描く。本当にこんな島が瀬戸内海にあってもいい感じ。ありそうな気がしてしまう現実感が心地よかった。Iターンとかコミュニティーデザイナーとか初めて知った物事が現実味を増しているのだろう。装画の五十嵐大介さんの絵もイメージに合っていてよかった。ミステリーの辻村さんの雰囲気とは全く違うが、それも魅力的だ。群像劇とでも言うのか。それぞれの人物像に無理がなく、生身の人間という印象。ストーリ
読了日:7月30日 著者:辻村 深月,五十嵐 大介
あやかしファンタジア (おはなしルネッサンス)あやかしファンタジア (おはなしルネッサンス)感想
ちょっと怖くて、不思議な話が詰まった連作短編集。日常的に少し変なことがあってもそれが解明されるわけではない。よくある怪談話と違って、明確な落ちがあるわけでもなく、わからないままに終わってしまう。わけのわからない怖さ。現世と異界との接点が、ふっと何かの拍子にゆらぎ、そこから何かが紛れ込んできてしまうような… 斉藤さんは本当にうまいなぁ、ただの物語とは思えない。
読了日:7月30日 著者:斉藤 洋
林業少年林業少年感想
読後は爽やかな林業お仕事小説。背負っているものは重いけど、未来は頑張ったものの勝ちかも。少しずつ今とは違った形に改善していければ。地味めな感じだが、けっこうよかった。スカイエマさんの絵もイメージある。格好いい。
読了日:7月31日 著者:堀米 薫
風立ちぬ・美しい村 (新潮文庫)風立ちぬ・美しい村 (新潮文庫)感想
ジブリの映画を観た後で… 確かこの小説は学生時代に読んだはずだったが、全く覚えていなかった。
最初の「美しい村」が読みにくかった。一つの文章が長すぎてか? ある方から、表題作から読んだ方が読みやすいよ、と教えてもらったので、そうしてみたらやっぱりそうだった。二つの物語には、共通する部分があり、美しい自然の描写だったり、心のありようだったり。そういうところを楽しむものなのかな。ジブリの映画は少しずつイメージをもらっている感じ。思い出しながら読んだ。
読了日:7月31日 著者:堀 辰雄
ウリオウリオ感想
まず表紙がすごいインパクト。さすが長谷川さんと室井さんコンビ。かわいい赤ちゃん時代はみな猫可愛がりするが、大きくなって不都合が出てきたら、見向きもしなくなっちゃう。絵本なので、安心できる結末になってるけど、現実のペット問題にすりかえてみたら…。一度、飼ったのなら、最後まで責任持ってほしいと思う。
読了日:7月31日 著者:室井 滋

読書メーター

7月は、図書館本に追われつつ、けっこう読んだと思います。
3館から、ちょっとずつずらして、借りてるんですが。
これに県立の本も入って、すごいあわてました。読めてよかった・・・
8月はお休みのことが多いので、もっと読めるはず・・・?
暑さに負けなければね。 まったく、本ばかり読んでいて、申し訳ないくらいです・・・