読書

北の豹、南の鷹 (グイン・サーガ(101) ハヤカワ文庫 JA)
「北の豹、南の鷹 グイン・サーガ101」栗本薫


グイン101巻。さすがに一日で読めました。
私は割りと面白くは読みました。そろそろ、子どもを幼稚園にお迎えにいく時間だというのに、しぶとく読んでたりして・・・

今回のタイトルはもろバレですね。北の豹と南の鷹。
グインとスカール。出会えば何かが起こる!?
そう期待して、例の闇のご老体はいろいろ画策してたようですが。
冒頭の、いつも詩や引用句が載っているところの文章が気にかかります。「北の豹がこの世をし」・・・この後は何者かに破壊され読めなくなってしまっている、ということだそうですが。
この世をし・・・なんなんだろ? 頭をひねって考えてみても何も思い浮かびません。

今回は、闇の司祭の介入のせいなのかどうか?よくわかりませんが、とくに何も起こらなかった様子ですが。
今後、誰か違う人物と出会うとか、何か別の出来事に出会うとか、とにかく重要なことが起こりそう。

スカールは・・・。突然、出てきたかと思えば、あんなようす。薬なしにはいられない体になっていたことは、わかってはいたけれど、ああいう場面を見させられるとちょっと怖いです。
あと。ずっと忘れてたけど、何か鍵みたいなものを持ってたんじゃなかったけ?と思いました。何だったかな?

前巻でマリウスが歌うところ。マリウス側から書かれていてましたが、彼に対するヴァレリウスの変化… これはちょっとよかったなあ、なんて。
ちょっと口調がやわらかくなって、まるでナリスさまに対するときの話し言葉みたいな感じ。
マリウスの歌の力がこんなにすごいものとは、思わなかった。それであの奇跡が起こったわけだし。「王の器」とかそういうこととはどうだかわからないけど、これだけ人の心をひきつけるものがある・・・
それはたぶん凄いことなんだろうな、と思いますね。

そしてイシュトヴァーン・・・。
早川書房のHPで次の102巻(タイトルは「火の山」)の紹介文に、瀕死のイシュトヴァーン、と書いてあるのを読んで、なにっ!?と思ったものでしたが。
あのあとどうなったんでしょうか。このところの彼が常軌を逸しているのはわかっているけれど、やはりまだそんなことにはなってほしくないです。

102巻発売の6月よ、早くこい〜!てな感じです。
さすがに今度は真っ先に読むんだろうなぁ、私も・・・。