意外とおもしろい!!

水晶玉と伝説の剣

水晶玉と伝説の剣

何回も貸し出し延長をしてやっとこの本を読み終えました。
けれど、実質読み始めたのは、一昨日といっても差し支えない。
その前は個人的にいろいろあって、なかなか読み進められなかったのでした。
だから実質的には、かかった日数は、2日間くらいでしょう。
読み始めたら、ぐいぐいと読みました。それがこの本の実力だったのでしょうね。
面白かったです。


題名からして、よくあるような内容でしたが。アーチェルド国の姫トリーナと、
隣国ベランドラの王子だったランドンの物語。
カバー見返しの説明に、ロマンチックファンタジーとあったので、
もっと俗っぽい話なのかと思っていましたが、これがどうしてどうして・・・


トリーナのもつ、水晶玉で未来をのぞく、先見の力… そのせいで、
トリーナは思いがけない運命へとひきこまれることになるのですが。
陰謀、裏切り、戦い、そして恋愛等など。
ありきたりな内容に思えるのですが、それが面白いのです。
キャラクターが立っている、というのでしょうか。どの人も生き生きと動いています。
こんな話を読みたかった、そう思える話でした。


しかし、タイトルにある伝説の剣というのは、最初ちらっと出てきただけで、
あとはずっと出てこなくて、最後になってやっと登場、って感じでした。
水晶玉のほうは最初から活躍してましたが、それも単なる小道具のよう。
ファンタジーといっても、それは道具立てという感じで、
作者が、本来書きたかったことは違うところにあったような気がします。


トリーナ、ランドンをはじめ血の通った人間たちの物語。そう言えそうです。
王の中の王と呼ばれたダーミス王というのも、印象的な人物でした。
王の中の王だなんて、ちょっとアーサー王伝説を思い出すような・・・
諸国をまとめる王、という存在でした。


続編も借りているので、続けて読もうと思います。

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ぼくの地球を守って―愛蔵版 (3) (ジェッツコミックス)

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