読書中の本


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と、こう書くとギフト券が当たるとか・・・500円を50名様にですって。
当たればいいなぁ〜ということで。



今ここにいるぼくらは

今ここにいるぼくらは


川端裕人さんの本は、「川の名前」「ふにゅう」を読んだとき以来ですが、これは短篇集。
オムニバス形式というのかな。
博士(ひろし)という名前の男の子の物語です。
名前からあだ名がハカセという。いま三篇目を読んでいるところですが、なかなかいいです。
二編目に出てくるサンペイ(「釣りキチ三平」から)君の話がおもしろい。
話し方が変わってる。例えば・・・「お、ハカセ君か。どうしたのかね。昼休みなのに外に出るなんて、センセに怒られるぞ」てな具合。
妙に大人びた口調。ほら吹きとみんなから言われてて、クラスのなかでただひとり浮いてしまっている。
そんな彼に博士は興味を持つようになっていって・・・という話です。


今、読んでるのが三篇目。クワガタ好きのおばさんが出てくる話。オニババの魔女と呼ばれてる・・・ なんてほんとはただのクワガタ好きなおばさんなんだけどね。
この夏、うちの長男もクワガタだのカブトムシだのに凝っていて、近所で採っては飼育していたっけ、と思い出しました。
実際の面倒をみてくれたのはおじいちゃんですが。
何度も、楽しそうに虫を取り出して、手に止まらせて遊んでいた長男でした。
いつのまにかこんなに虫好きの子どもになったのか、って感じです。
他にも昆虫なら、アブでもなんでも好きで。
カマキリやバッタを採ってきては、家のなかで遊んでいました。
寝る時には外に出しなよ、といっても聞かなくて。
結局、一晩中、箱のなかに入れてたりして… 卵とか産んだらどーすんだよ、ってとこですが。


川端さんが描く少年たちって、そういうむかしながらの遊びに熱中する男の子たちです。
川の水源をたどっていったり、釣りに凝ったり、クワガタ集めたり…
いまどきの子どもはそういうことしないような感じですが、
この川端さんの本を読むと、そういう少年たちがいっぱいでてきて、何だかとっても懐かしい気持ちになるのです。


残る四篇も読むのが楽しみです。
全部読んだら、また新たに感想を書きます。