動物でもなくした痛みは変わらない・・・「長い長いさんぽ」
- 作者: 須藤真澄
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/01/16
- メディア: コミック
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この間の日曜日、朝日新聞読書欄にこの漫画本の紹介記事が載っていました。
え〜!? あの、ゆずが死んじゃったの〜?
と、思いました。それまで、新刊がでるらしいことは知っていましたが、タイトルのみで中身までは知らなくて、手にとることはないだろうな、と思っていました。
須藤さんの漫画は一時期ハマって読んでいたこともあったのですが、ここ数年すっかり離れていたのでした。
それがこの本がきっかけとなって、またもどってきた感じです。
ゆずが呼んでくれたのでしょうか?
などと書くのは感傷的すぎるでしょうけど。
それでもたかがペット、されど・・・という気がします。
さっそく本屋で買ってきた漫画を読みながら、涙がぐぐっと〜
そうそう、須藤さんのゆずもそうだったんだよねぇ、って共感のうずです。
私も実家で猫を飼っていたことがありますから。
長いこと可愛がっていたペットとの別れ。つらいですよね。
言葉にならない感じです。
でも須藤さんはすごかったですね。
私もここまではやらない、してやれない…と思います。
体は死んでしまっても、まだ魂がこの辺にいると、ペチペチッと手をはたいているようすや、最後のお別れの瞬間、大声でゆずを呼んでしまったことなど…
ペットでも人間と同んなじなんだ、別れる時には同じ痛みがあるんだ、と。
なくしてしまったことで感じる重みは変わらないものなんだと、そう思いました。
それにしても、創作に関わっている人間はそうでない人間より幸福であるかもしれない。などと思ったりしました。
こういう形で、なくしてしまった猫との別れを惜しむことができるんですから。
須藤さんのゆず漫画、動物好き、ペット愛好者の方にはいちど読んでいただきたいなあ、と強く思います。
きっと共感されるところがあると思いますよ。