「彩雲国物語 はじまりの風は紅く」雪乃紗衣


このシリーズはいつか読もうと思い、長いこと積読していたものでした。この度、NHKBSでアニメ化されてから、早く読まなければ、との思いは強くなっていましたが、やっと重い腰をあげました。
やはり、10冊以上のシリーズものになると、なかなか世界に飛び込めるまでが長い〜のです。

この1巻の内容はほぼアニメで見ていた通りでした。
でも毎回見れていたわけでもないし、やはり画面だけだとわかりずらい部分もあったので、こうして小説として読んだほうがより理解度が増したという感じでした。

というか、私はやはりアニメなど映像で物語を知るよりも、小説という形で入ったほうがいいみたいです。


彩雲国には、七つの色をイメージカラーにした、七つの家があるらしいです。1巻だとまださわり程度しか出てこないけど、そのうち全貌が出てくるのかしら?

七つの家系(西洋でいえば王家?)という設定はとくべつ珍しいものではないですね。物語の最初に、簡単に説明が入れられていましたが、秀麗の家はもとは紅家の長男が家督を継がずに、次男の人が継いで、長男は別の州(紫州)に家を建ててもらい、そこに住んでいるというわけなんですね。
仕事も閑職みたいな職しかしてなくって、だから貧乏だったと…

やっとわかりました。アニメはいつもながら見状態でしたので、いまいちよくわかってなかったようでうす。貴妃として、王さまのところに(後宮に)入ったというのに、どうして実家があんなに貧乏なんだろうと、疑問に思ってました(笑)。

おまけに貴妃といっても、それはアルバイトってことで、仮の妻だったんですね! そこんとこもわかってなかったと思う、私は。


しかし、本物の中国の話とか考えれば、アルバイト(短期請負)で貴妃にあがるなんて、ちょっと考えられないですよね。ここがライトノベルってことなのか!?

でも今はそうだけれども、ゆくゆくはきっと・・・と想像を膨らましています。


ただひとつ、小説を読んでもいまいちわからなかったことがあります。一場面というか。
王、劉輝(りゅうき)の後ろ盾、霄太師(しょうたいし)が若返って○○するシーン。アニメで見ていたときも?だったのですが、本を読んでも結局、何のことやら?って感じでした。

人じゃないとかいうセリフがあとから出てきたけど、そのこととも関係するのかなあ!なんてね。


ちょっとお茶らけたセリフが、ポンポン飛び出すという軽快さ。文章も難しいところが全くなくて、読みやすいんじゃあないでしょうか。


2巻以降も読めたら、読みます。