「オオトリ国記伝1 魔物の闇」リアン・ハーン


魔物の闇 (オオトリ国記伝 1)

魔物の闇 (オオトリ国記伝 1)

三部作の一巻目。
帯の文句によると、「超話題のサムライ・ファンタジー」ということですが、これは最高に面白かったです!!
もう出だしから魅了されてしまって、どんどんページが進みました。
外国人が考えた日本ものって、どこかおかしな具合になると思ってたんですが、これは全然OKです。
架空の日本って感じで、山口県島根県の地名が出てきます。
ハギとかツワノとか、ホウフとか、シュウホウなんてのもあったり・・・
でもクマモトとか、ヤマガタとかもあるので、その辺はバラバラかな。
地名だけ借りただけで、全然別な国という雰囲気です。
なのに、ちゃんと日本的な感じは出ているのですごいなあ〜と思います。なんでこの作者はこんなによく知ってるの!?って。
と思ったら、山口県秋吉台国際芸術村(そんなのがあったんだ!知らなかった)に三年間滞在し、あちこちの城や町を見てきたんだって。なるほど納得!


部族という、まるで忍者のような術をもつ一族が出てくるんですが、これがまた面白い。
主人公のタケオがまたすごい能力者。周囲の音すべてが聞こえるなんて、いう特殊能力。
分身の術とか、他にもいろいろ使えるらしい。


ストーリーも先が見えなくってすごく気になります。
タケオとカエデの恋の行方も気になりますし… ある道をとったタケオはいったいこれからどうなるのか?
続編が待ち遠しいです。
ユニバーサルスタジオで映画化決定と帯に書かれていたのもちょっと気にかかりますね。