「ビート・キッズⅡ」風野潮

ビート・キッズII―Beat KidsII (講談社文庫)

ビート・キッズII―Beat KidsII (講談社文庫)

今年最初に読んだ本になりました。年末に引き続き読んだので当然ですが、一年の終わりに読んだ本と初めに読んだ本が風野潮さんの本になるわけで。何かおもしろいなあ〜と思って、某SNSの日記にボソリと独り言書いたら、ご本人さまからコメントいただいてしまった〜ちょっと嬉しかった出来事でした。
さて感想ですが。1巻もおもしろかったけど、2巻はさらにおもしろさが増してきたという感じでした。もう最初から突っ走ってますね〜 書き出しがすごく印象的で、話にひきこまれるのが早い。すらすらと読んじゃいました。

ロックにひかれてくエイジ。その部分では、とんとん拍子に、一足飛びに成長していくすがたにひきつけられます。
助っ人でライブハウスに初出演したり、コンクールに出たり・・・ロックのことはよく知りませんが、楽しそうなエイジたちの様子見てるとすごくいいですね。
演奏の場面では、本当に歌と曲ががとびだしてくるようでした。実際に聴いてみたいとも思わせられました。

でもそれがうまくいきかけた、と思ったとたんに顔をだしてきた問題があり・・・エイジの心臓の悪い妹のこと、同じく身体の弱い母親のこと、酒癖が悪くしょっちゅう仕事を辞めてくる父親のこと。

夢に向かって突き進んでいくエイジもよかったけど、自分のその大事な夢を捨てて家族のために尽くそうとするエイジも素敵でした。
それだけにエイジの夢、叶って欲しいな。いつか〜 と、願うように本を閉じました。いい話でした。続編が出ないかなあ?とひそかに思っています。