「放課後の音符(キイノート)

放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)

放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)

また(私にとっては)変わったものを読んだ、と思われるかもしれませんが・・・
この作者の本は今回はじめて読んだ私です。有名どころですが・・・むかしからこの手のものには興味がもてなかった。というより、眼中に入ってもいなかったのでした。
ひどい言いようかもしれませんが。
それがなぜ今頃?かというと、この本はお風呂読書の試し用だったのです。常日頃、お風呂に漬かるたびに、この暇な時間を本を読むことに使えたら、と思っていました。
それが本好きな人の集まるSNSに入ってみたら、お風呂で読書を楽しまれている方がたくさんいてびっくりしました。それで、私も一回やってみようと思ったのですが、自分が持ってる本ではちょっと勇気がでない、なら古本屋で安い本を買ってみようということになったのです。

それがこの本でした。選んだ理由はほかにもあります。
この前に読んだ同じ新潮文庫の『ルート225』の巻末に載ってるリストにこの『放課後の音符』があり、その紹介文に興味をもったからなのです。

基本はお風呂で読むのですから、一気にとはいきません。
長すぎるのもまずいですから。なのでゆっくり、短編集なので一編か二編を目安に読みました。

結果としてちょうどよかったみたい。
うまいこと区切れがつきました。

内容はどれも、思春期をむかえた少女たちの日々を描いたもの。大人でもない、子供でもないどっちつかずの時期。
まだ何色にも染められていない、貴重な時・・・

まぁ一言でいえば、恋愛小説の部類に入るのでしょうけど。
こういうのを実際、思春期に読んだらいろんなことを感じるものなのかもしれませんね。
私の場合は、その時期はほとんどそっち方面にはいかず、ハヤカワFT文庫を愛読する日々でしたから、まったく無縁の世界でした。

本を読んでの感想は、最初はべたべたした感じがいやで、どうもなぁ〜と思っていましたが、そのうち慣れて普通に読めました。お風呂のあいまに読むのだったら、よい時間つぶしになれてよかったかも、と思いました。次のお風呂読書用の本に、この本の男の子バージョン?『ぼくは勉強ができない』をピックアップ。いま途中まで読んでとまってます。最近、時間がないもので、いつになったら読み終えるのか?ってところです。