「彩雲国物語 青嵐にゆれる月草」雪乃紗衣


彩雲国シリーズ最新刊。

新たな職場で働き始めた紅秀麗。新米の監察御史として、天才で天敵の美青年・陸清雅と張り合いながら頑張る秀麗に、大きな仕事が舞い込んだ!!それは、王・劉輝の妃候補として命を狙われている、藍家の十三姫の「身代わり」に、後宮に入ることで!?・・・・

ということで、劉輝のお妃問題に、動揺せずにいられない秀麗の乙女ごころ、そして妹を後宮にいれることになった藍楸瑛の苦悩、と盛りだくさんな内容になってます。

藍楸瑛の悩みが全体的に暗めの印象をあたえてましたが、それでも秀麗と清雅の掛け合い漫才のごとき会話には大爆笑ものでした。犬猿の仲、のようですが、清雅にはまだまだ計り知れない謎が用意されているようにも思えます。二人のあいだにはさまれた、タンタンこと榛蘇芳くんがお気の毒。彼もまた笑いの要素に入っているとはいえ、言うことはけっこうまともと思われます。時々、鋭いことを言う〜

それにしても『牢屋で死んだ幽霊』がそんな話に発展するとは!!・・・って感じでした。
後半の展開には驚きました。けっこうシビアで・・・


気になる十三姫の正体も・・・ そんな過去が!?と思わせられましたね。ちょっと見、秀麗と似た雰囲気だけど、彼女のほうが凛々しくてかっこいい!って感じ。秀麗はどっちかっていうと可愛い、かな。
このまま彼女がお妃になるのがいちばんいい、解決の道かもしれませんが、やっぱりちょっとさびしい気もします。


清雅が秀麗に!!のシーンはちょっとドキドキものでした〜。清雅ったら、まさか!?なんてあらぬ疑い(?)をかけてしまいますよねぇ。時々はこういうドキドキが欲しいよね、ライトノベルには!って感じでした。


陸清雅の上司、葵皇毅や凌晏樹って人たちのことも、まだ出てきたばっかりでよくわからないなあ、というのが本音です。ついでに言えば、漢字が読めない、読めてもすぐに忘れてしまい、何度巻頭のキャラクター紹介にもどったことか。
上の人たち、「き こうき」に「りょう あんじゅ」と読みます。「こうき」は読めるけど、「き」がなぁ…どうしても素直に「あおい」と読んじゃう私でした。「りょう あんじゅ」はなんとなく雰囲気でわかりますね。

気になる展開〜 次の新刊が待たれます。

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ときわ姫 > 買ったまま一ヶ月忘れてました!早く掘り出さないと埋まっちゃいます。須賀さんの流血女神伝は昨日買って、即日読んだというのに・・・。ちょっと待ち遠しさに差があるみたいです。 (2007/04/28 13:39)
北原杏子 > ときわ姫さん、あらもうお読みかと思ってましたよ〜!(笑)。私も最近になって、ペースダウンしてきたみたいです、このシリーズ。ここでだけこっそり言うけど、ちょっと後半は惰性で読んでたところもあったりして!?(爆) (2007/04/28 13:43)
すもも > 今NHKの衛星放送番組アニメ『精霊の守り人』の後に放映されてますね。未読なんですが、冊数の多さに躊躇しています。 (2007/04/28 18:30)
北原杏子 > すももさん、冊数は多いけど読み始めればけっこう一気に読めました。機会があったらぜひ! (2007/04/28 18:49)