「青年のための読書クラブ」

青年のための読書クラブ

青年のための読書クラブ


最初、この本のことを知ったとき、私は勘違いしてました。桜庭さんの読書案内の本だと思ったの〜
予約して買ったんですが、これが届いたときになって初めて違うんだということに気付いた馬鹿です。
笑ってやってください。

なにせ、帯には「名門お嬢様学校の、禁断の部屋へようこそ。」とありますから。
違うんだろ、とは思ったけど、でもやっぱり読書クラブというからには、本に関する本なんだろうな、と予想してました。
お嬢様たちの読書クラブって?いったいどんな本が???
ちょっとドキドキしながら、読み始めました。
したら、その予想は全く外れていて。うーんびっくり!!って感じでした。


東京、山の手の伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園。校内の異端者(アウトロー)だけが集う「読書クラブ」には、長きにわたって語り継がれる秘密の〈クラブ誌〉があった。そこには学園史上抹消された数々の珍事件が、名もない女生徒たちによって脈々と記録され続けていた――。


前作『赤朽葉家の伝説』とはまた違った魅力にみちた作品でした。
いわく″桜の園の100年間”。
いったい何が起こったの?と興味がわいてくるでしょう。

書物を愛し、哲学を語る、一風かわったお嬢様がた。彼女らの歴史の記録がここに書かれています。
日本の戦後史とともに歩んできた、学園の歴史。
カバーをはがした裏にちょっとしたおまけがあって、これは購入者のみの特典なんだろうな、と思い、ちょっとニヤニヤしながら読みました。