2012年8月の読書

8月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:4254ページ
ナイス数:493ナイス

ナミヤ雑貨店の奇蹟ナミヤ雑貨店の奇蹟
悩み事相談ください、なんてお爺さんの 道楽なんかじゃない。生きがいになっていたんだね。どの悩みもそれぞれ真剣味あふれるもので、人生を感じる。どうして、夢に見たとかで何十年先のことを指定するのか、腑に落ちない部分はあったけど。みながお礼の手紙出すとこはよかった。ナミヤ雑貨店と児童養護施設がリンクするのかと思っていたが、最後になってわかった。不思議な力が働いていたのも、そこらへんに関係するのかな。私もナミヤ雑貨店に相談したい。辛辣だけれど、適格なアドバイスをいただきたい。あの三人じゃなくてね。(あれはあれでよ
読了日:08月02日 著者:東野 圭吾
今日からはじめるブックトーク -小学校での学年別実践集- (シリーズ学校図書館)今日からはじめるブックトーク -小学校での学年別実践集- (シリーズ学校図書館)
テーマに応じて、低学年から高学年までブックトークシナリオが書かれていてわかりやすい。本がない場合の代替本が紹介されているのもよかった。自分で購入して手元におきたい。読んでない本もたくさんあったので。
読了日:08月04日 著者:徐 奈美
星に願いを、月に祈りを星に願いを、月に祈りを
前作を読んでなかったせいか、かなり話が進むまでどういうことなのか見当もつかず、読むのに時間がかかってしまった。やっと最後の方になってわかってきたが… やはり前作を読んだ方がピンときそうだ。『どうか、君の夜空に、やさしい星が流れますように。』このフレーズが耳に残る。ファンタスティックなお話だった。
読了日:08月12日 著者:中村 航
もういちど生まれるもういちど生まれる
若さゆえの悩み、なんだろうか… この中では、やはり双子の話、タイトルにもなった「もういちど生まれる」がいちばんよかったろうか。表紙の女の子の生き生きした表情! こんな感じかな。最後、誕生日おめでとう、という言葉で、もういちど生まれる、となる。素直な彼女の感情がいい。だけど次の話はどうなんだろう。話が少しずつリンクしていくのは面白いが、登場人物たちの心情が吐露されて、そうだったのか、とは思うけれど、それからどうなってくの? この子の将来は?などと消化不良だったりして。そこらへんがちょっとねぇ…
読了日:08月15日 著者:朝井 リョウ
ドッポたち―ちがっててもへいきだよドッポたち―ちがっててもへいきだよ
小学生向け?でも時々、ハッとするほど哲学的に…。
読了日:08月16日 著者:小泉 吉宏
ドッポたち―シアワセのもとドッポたち―シアワセのもと
小学生に勧めたい…。キャラが多いせいか時々、かぶってるような気がします。
読了日:08月16日 著者:小泉 吉宏
クツカタッポと三つのねがいごと―チュウチュウ通り2番地 (チュウチュウ通りのゆかいななかまたち)クツカタッポと三つのねがいごと―チュウチュウ通り2番地 (チュウチュウ通りのゆかいななかまたち)
去年の課題だか指定図書だった1巻を読み逃してました。やっぱり1巻から読もう。このシリーズは面白いですね。願い事を思いつかなくて…っていいですね。私だったらいくつも思いつくのに。でもいろんなものを欲張っても、結局何にもならないかも。昔話にもそういう教訓話がありましたが…。クツカタッポの最後にした願い事がいちばんかもしれません。
読了日:08月16日 著者:エミリー ロッダ
タブスおばあさんと三匹のおはなしタブスおばあさんと三匹のおはなし
続編から読んで…やっと最初の話を読めました。三匹、最初からおばあさんを助けるために、いろんな工夫をしていたのね。のんびりした雰囲気で読めてよかったです。
読了日:08月16日 著者:ヒュー・ ロフティング
七夜物語(上)七夜物語(上)
私も川上さんの話は初めてだけど、冒頭から引き込まれるように感じました。小学生の男の子女の子が主人公になっているからでしょうか?夢って覚えてないことが度々だけど、この『七夜物語』の世界も夢に似た、でもどこか現実の世界に通じる道があるような、不思議な世界です。 その夜の国で冒険をするたびに少しずつ変わっていくさよと仄田くん。これからどうなっていくのか?とりあえず下巻の第五夜からまた物語の続きに行ってきます。
読了日:08月16日 著者:川上 弘美
七夜物語(下)七夜物語(下)
これはやっぱり児童書だったのかな? それとも大人のための児童文学か? 面白く読んだが、最後の冒険はどうなんだろう。考えてたのとは違った感じ。世界がばらばらに…ってところ、違うことを考えてた。みんな元に戻ることを願っていたのにな。消化不良だったかも… さよと仄田くんは将来は?と思ったが、それもみな… ちょっと寂しいかも。
読了日:08月18日 著者:川上 弘美
雪と珊瑚と雪と珊瑚と
何とも言えず、よい作品でした。人間が生きていくために本当に必要なこと=食べること、しかも素材を十分生かした滋養ある食べ物であるということが。特殊な環境に育った珊瑚ですが、彼女が自分の生きる場所を作るために奮闘した物語。じっくりと噛めば噛むほど味わいが出てくるように思います。ファストフードに慣れた若い人たちにもお勧めしたいですね。手軽にコンビニなどで買える物なんかよりずっとずっと、生きるための力があるおかず。よいですね、私も食べにいきたい! 自戒もこめて食生活を見直したくなります。母親との関係など、
読了日:08月20日 著者:梨木 香歩
アーヤと魔女アーヤと魔女
面白かった。何とも惜しい人を亡くしてしまったものだと思う。アーヤ・ツールの性格がいい。最後はみんなをあやつって? カラー挿絵たっぷりなこの本を読んで、もっともっと子どもたちがジョーンズさんのファンタジーに触れてくれるといいな。
読了日:08月20日 著者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
さがしています (単行本絵本)さがしています (単行本絵本)
ヒロシマに残ったものたちが語る。カタリベとなった「もの」たちから、見えない言葉が浮かんでくる。残された、これらのものたちを介在にして、今も私たちはその声を聞くことができる。「ピカドン」の貴重な証人たちなのだ。忘れてはならないと思う。
読了日:08月20日 著者:アーサー ビナード,岡倉 禎志
境遇境遇
ふむ、何かなぁ… それなりの内容だった。この作者にしては、あっさり。っていうか何か書き割りめいていて、ただノルマをこなすように淡々としていた。登場人物も紙切れのように薄っぺらい。感情も伝わってこない。シナリオ読んでるごとく。後日談も、なんだあれ?って感じ。青い紐が二本ついてるのは気がきいてたが。『あおぞらリボン』の絵本を読んでみたい。
読了日:08月24日 著者:湊 かなえ
鬼談百景 (幽BOOKS)鬼談百景 (幽BOOKS)
一応、夜には読まず、昼間に読んだけれどそれでよかったかも。ひとつひとつの話が短いので、どんどん先を読み進んでしまいました。ただの怖がらせの怪談話じゃなくて、何だったのかよくわからないような、オチのない話が多くて…。かえって本当にそんなことがありそうな気がするのが怖いんだと思います。
読了日:08月26日 著者:小野不由美
残穢残穢
怖いといやなので、別の本と交互に読んだけれど、いつの間にかこっちを主に読んでました。『残穢』ってそういうことだったのか。日本古来の穢れという概念含めて、怖かったけれどそれ以上に面白く読みました。最初はマンションのある部屋の怪異から始まって、最後はとんでもなく大きなところまで行ってしまった。穢れが伝染する、って初めて聞いたが、本当なら怖い。この作品も作り事なのか、事実に基づいたフィクションなのかわからないところがまた…。信じるか信じないか、その人次第? ホラーの部分と、謎を追いかけて次々辿っていく謎解きの部
読了日:08月30日 著者:小野 不由美
火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)
何とも言えずよかった! SFという概念を飛び越えた叙情ファンタジー。オムニバス形式で、短編を繋いでいく方式に基づいた物語。火星に地球人がロケットで初めて着陸してから、数十年、地球人たちは火星に自分たちの町を作り、わずかに残った火星人たちの生活を侵食していく。
やがて地球に戦争が起こり…

火星の荒涼とした風景が目に浮かぶような物語でした。
最後のあの家族が運河の水に映る火星人たちの姿を見つめていた光景が忘れられません。これから、彼ら独自の火星年代記が始まるであろうことを思うと… 何年、時が移ろお
読了日:08月31日 著者:レイ ブラッドベリ

2012年8月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター


8月は、忙しい月であったにしてはたくさん読めてよかったです。
雑事がなければもっと心置きなく読めたんでしょうけど…
まあこれだけ読めたら十分な気もします。(でも欲張って、もっとあれこれ読みたかった)
最初の東野さんの『ナミヤ雑貨店の奇蹟』もよかったし、
真ん中へんで読んだ、『七夜物語』もおおむねよかったです。作者の川上さんは
私にとっては、初の作家さんでした。またいつか何か読んでみたいです。

後半には、小野さんの恐怖の2冊を堪能でき(怖かった)、よかったですが
最後の最後には、ブラッドベリの郷愁あふれる『火星年代記』で締められて、
またそれもよかったことと思います。

一部何だかなあ・・・というハズレ感のなきにしもあらず、って作品もまあありましたけど。
他はみなそれぞれがそれぞれよい味を出していて、その意味では幸せな読書だったと思います。

ひとつ悔いが残るといえば、あまり児童書や絵本を読むことができなかった、
ということでしょうか。
ブックトークの本を1冊と絵本を少し、という状況でしたので。
もうちょっと・・・という思いもありました。

9月に入ればまた忙しい日々が始まるでしょうが・・・ またゆるゆると読んでいけたらな、と
甘い考えを持っております。

とまあ、こんなところです。