「盗神伝1 ハミアテスの約束」メーガン・ウェイレン・ターナー★★★


盗神伝〈1〉ハミアテスの約束

盗神伝〈1〉ハミアテスの約束

フジミはまだ途中だったけど、図書館本を先に消化しなきゃ、ということで寄り道した本でしたが、まぁわりと面白く読めたと思います。
少なくとも読みづらくはなかったです。きっとハリポタやダレンシャンの好きな子どもたちならば、喜んで読むことでしょう。もちろん大人の方でも…ですが。

なかでも際立って面白く思ったのが、「おれに盗めないものはない」と豪語する主人公ジェンの盗人という職業(?)でした。
それも代々受け継がれていくという性格の…(あ、ネタばれですかね、これ)
へぇ、と新鮮さを覚えました。盗人というと、普通はもっとこそこそした印象を受けるのに、このジェンは自分の仕事に誇りすら持っているように思えます。
その点で怪盗ルパンや怪傑ゾロみたいな雰囲気がありますね。仁義のために盗む、みたいな?
まぁジェンの「盗み」は普通の泥棒さんが盗むような種類のモノとはちょっと違うんでしょうけど。


随所にちりばめられている「神話」も良かったです。とくにエウジェニデスの話が…そのあとの展開のことを考えるとなおさらです。神々をまだ身近に感じられるような世界なんだな、と思いました。
例の神殿へ入った場面は結構ゾクゾクしました。迷宮の話…好きなんですよね♪
朝になると水でいっぱいになってしまう、というのもまた緊張感があってよいですね。ジェンといっしょになって、手に汗にぎってしまいます。
そして最後には… まさかあんなことが起こるとは!?
意表をつかれました。


結末もそう。私も最後までだまされた口です(^^ゞ
全然気づきもしなかった…ばかです。
それとやっぱりポル…(;_;)ですかね。
地図も欲しかった。読んでいて頭に浮かんでこないんです。ファンタジー本にはつきものだと思うのですが。
このシリーズもの、今後も長く続きそうなんでこれからでもいいから、つけてくれないかな。
表紙イラストや本文頁のレイアウトなどもすごく洒落ていて、綺麗だっただけに残念。


[[*本プロ レスより*
ときわ姫 > もう次がでていますよ。私は図書館で予約待ちです。確かどなたかが日記をUPしていたと思います。 (2003/08/30 09:55)
すもも > とてもおもしろかったです。私も最後までだまされた口です(笑)二巻はさらに驚きましたが(^_^;)9月出版予定の後編を楽しみにしてます。それと訳されている方も、すばらしいと思いました。 (2003/08/30 14:48)
北原杏子 > ときわ姫さん、はい(^^)。実は2巻は図書館で借りて、今日読み終わりました。感想もまたUPしますね。
すももさん、3巻がとても楽しみですね。いつごろ出るのかしら〜と首を長くしてます(^^ゞ 訳者の金原瑞人さんは有名ですよね。(今回、共訳ですけど)金原さんの訳だと何故か面白いものが多いように思います。 (2003/08/30 23:08)
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