「東カール・シープホーン村  上・下」紫堂恭子★★★★★

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出版の順番とは前後してしまいましたが読みました…面白かったっ♪と言っておきましょう。
じつはここ数年、漫画とは遠ざかっていた私。
この本のこともずっと知らなくて、「王国の鍵」を友人に教えてもらってはじめて宣伝のチラシ見て、あれ?こんなの出てるの〜?知らんかった…
という状態だったのでした。夏の帰省で実家に帰ったとき、その友人にも会って本屋さんで実物発見して、こんなの知らなかったよ〜云々のボケた会話してきたのでした。
もちろん即買いでした(^^ゞ


それはともかく…
内容に関しては、マリーアンという少女がある朝めざめると、見知らぬ村にひとりぼっちで…しかも村の人間のすべてが動物の顔をしていた?なぜ???
パパとママのところに帰りたいマリーアンはパニックってあちこち走りまわり、偶然エディという少年(この少年はちゃんとした人間の顔をしていた)に会って…
とかいうお話です。


紫堂さんのデビュー作『辺境警備』の舞台となった西(ルーマ)カールのお隣、東(エド)カール・シープホーン村で起こったメルヘンチックなお話。
全体的に『辺境警備』のほのぼのとした雰囲気があって、私はとても好きです。
ヒルランドという、いかにもな美青年も♪
彼の正体は下巻の後半で明らかになるんですが、よいですねぇ。『辺境警備』の背高さんを思い起こします。
そう○○さんもゲストキャラとして出演しているんですよね。
これもまた美味しいところです(^^)v


ラストは感動〜♪ めでたしめでたしのハッピーエンドです。シープホーン村で成長していくだろうマリーアンのその後を想像すると、思わず微笑があふれてきてしまいます。
それにしても唯一のなぞなのは、鹿のお姉さんの名まえです。
これから生活していくのにいったい、どんな名まえで呼ばれることになったんでしょうねぇ。
これも想像の域をでませんね(^^)


*本プロ レスより*

ときわ姫 > これを最初に読み始めたときは、なんだか今度はお子様向きのやけに可愛らしい話だなあと思ったのですが。途中からやっぱり紫堂さんらしいわと思いました。私が読んだ最初の紫堂さんの作品が、『辺境警備』です。あれではまってしまいました。 (2003/09/01 14:11)
北原杏子 > ほのぼのとした雰囲気のなかにありながらも、同時に正統的なファンタジーとしても成立している、というのが好きなところです。『辺境警備』は、私のなかでは紫堂さん作品では最高峰です。デシダシがお気に入りでした♪だから例のあのシーンでは涙、涙…でした。
昨日、紫堂さんのHPにはじめて行って、うっとりと眺めてまいりました(^^ゞ (2003/09/01 23:20)
北原杏子 > 自己レスです。最高峰、という言い方ちょっと違った。もちろんそれ以降の作品も大好きなのですが、やはり思い出の作品ということで…そういう表現をしました。 (2003/09/01 23:22)