「蛇行する川のほとり2」恩田陸★★★★

蛇行する川のほとり〈2〉

蛇行する川のほとり〈2〉


いやあ、1巻の終わりにも驚いたけど、2巻の終わりは!
えっ!?なに?どーなっちゃったの?
うそでしょ〜 そんなぁ!!

って感じでした。発刊されるたびにすぐに読まれていたみなさまの心の叫びがよくわかります(^^ゞうん…
とっといてよかった〜(^^;


1巻は毬子の語りで、2巻は芳野の語りで話が進められていました。こういうやりかたっていうのは、「黒と茶の幻想」と同じ手法ですよね。
複数の語り手によって物語を進行させていくのって。
普通は一人だけだけど、こうすることによっていろんな視点で話を眺めることができて、物語に幅が出てくるのかな。
それぞれの心理状態がよくわかります。

だんだん事件の全貌が少しずつ現れてきます。
ワインのグラスをまえに、毬子をのぞいた4人が過去を語るシーンでは固唾を呑んで頁を進めていました。
会話によってだんだんと謎が解明されていくってのも、どきどきものですね。

それにしても。恩田陸の文章、好きだなあ…
いまさらですが。芳野の、天使についての描写がとくに… 惹きこまれました。


*本プロ レスより*

まゆ > このラスト、鳥肌が立ちましたよ。これを4ヶ月ひきずったんですよねえ(しみじみ)。恩田さんも酷なことをしてくださいます。私はこの2巻がいちばん好きです。 (2003/09/16 00:36)
北原杏子 > まゆさん、本当に4ヶ月長かったでしょうね(^^; こういうのを地獄の引きと言うのでしょうか。2巻読んでいていろんなイメージが湧きました。ホントに恩田さんの文章はいいなぁとしみじみ思いました。 (2003/09/16 00:48)