「カルドセプト創伝 ストーム・ブリング・ワールド 2 星を輝かせる者」冲方 丁★★★★



はあ面白かった〜!!2巻読み終わったいまはとても満足、です。
本格ファンタジー好きとしては物足りないかも、なんて書きましたが、2巻を読んだ感想ではそんなことありませんでした。物足りないどころか、非常に満足しました。


とくに、後半。リェロンと闇のセプターの手先?シャウラとの戦いのシーンは。
淡々とした表情のリェロン。いつものボケたところなど微塵もなくって… もうカッコよいじゃありませんか。それに、アーティも負けてはいません。十分、やってけますね。気迫はリェロンよりずっとありそうだし?


何より、少年が微笑みを、少女が涙をとりもどすシーンは感動ものでした。まさにボーイ・ミーツ・ガールですね♪
帯に書かれた「守る相手が、君で良かったな」というセリフもぐっときます。これは実際に、表現を多少変えて本文中に出てきます。


それとリェロンの今までの世界が灰色で… これは故国を滅ぼされ、父も姉も失ったせいでしょうね。その灰色の世界から、突然色鮮やかな色彩でもって、彼の目に映じた相手… それがアーティで。彼女のおかげでリェロンの世界は灰色から色鮮やかな世界に変わったんだという…そこの部分がとてもよかったです。リェロンの本質をついている、って感じで。


しかし、敵方のシャウラって人物はいただけませんねぇ。最初、カラー口絵で見たときは、金髪の長い髪した、クールな青年、というイメージだったのに。な、情けない…とラスト近くでつぶやいてしまいました。絶対、イラスト負けしてますって、シャウラ


サブタイトルの「星を輝かせる者」の意味もわかって、ふう〜んそうだったのか…て感じです。これは続きが楽しみです。3巻はまだなのでしょうか。年内には無理かな?パワーアップしたアーティとリェロンの珍道中(?)、いまから興味津々ですね。


ということで(?)、もっとたくさんの人にこの作品を読んでもらいたい、と思います。あまり知名度高くなさそうだし、第一作者の名前が読みにくいですよね?「うぶかたとう」と読みます。それと私も時々間違えるけど、さんずいの「沖」じゃなくって、「冲」。どうしてこんな紛らわしい名前つけたんだろう?とちょっと不思議です(^^;


他の作品も順次、読んでいきたいと思ってます。