「シリーズ あらしのよるに 全6巻」★★★
- 作者: 木村裕一,あべ弘士
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/10/20
- メディア: 単行本
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- 作者: 木村裕一,あべ弘士
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/06
- メディア: 単行本
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大人にも子供にも人気があるこの絵本、いつかぜひ読んでみたいと思っていましたが、図書館でちょうど全巻揃ってあったので、借りてきました。
1巻読んだら、続きが気になって瞬く間に読んでしまいました。オオカミとヤギの友情を描いた物語。
現実の自然界なら絶対にありえないようなことだろうけど、読ませますね。
1巻の、闇のなかでお互いの顔がわからないまま一晩を過ごしてしまったオオカミとヤギの会話がなんともいえず、良いです。
笑いあり、涙ありのお話で面白かったけど、でもちょっとひっかかることが。
よく言われていることかもしれないけれど、このオオカミとヤギ… どうしても男女を模したものに思えてしまうんです。
私の見方がすれた見方で、本来なら…また子供の目から見たら、純粋なオオカミとヤギの友情の物語と見るべきなんでしょうけど。
1巻で偶然、出会ったところまではまだわかるけど、その後の展開を見ているとどうしてもそんな感想を抱いてしまう。
表現とかにもそれを感じてしまうし、何より2巻目以降に、このオオカミとヤギはどうして毎回会う約束をしなければならないのかな?なんて…ただの友達になったのなら、別にそうまでして(オオカミとヤギという種族の違いを超えて)会わなければならない理由は何か?
などと余計なことを考えてしまいました。
あと根本的に不思議な気がするのは、お互いの存在を知らず友達になったとして、次に会ったとき初めてお互いを知ったとしたら…
どうしてそこで、本来の関係、オオカミとヤギとに戻らなかったのでしょうか。
まぁそこまで言ったら、この話自体が成立しなくなってしまうだろうし、作者の意図はそういうところには無かったということなのでしょう。
きっと1巻だけだったら、ちょっといい話で終わっていたかもしれない話を、2巻目以降であそこまで盛り上げて…そしてあのラスト。
どうなのでしょうねぇ。
子供の気分からは素直にこの話を受け入れたい気持ちもあれど、大人の目からはどうしてもいろいろな邪推をしてしまう、そんなところです。
ちなみに私はオオカミは死なずにどこかでしぶとく生きのびているような気がします。月並みですが、そのうちヤギと再会する日がくるかも?
長男にこの話を読み聞かせしているのですが、この結末を読んだ感想がどんなものか、今から楽しみにしてます。
*本のプロ レスより*
青子 > こんばんは、北原杏子さん。私もラブストーリーだと思います。ガブとメイがどこかで幸せに暮らしていることを願ってしまいます。 (2003/11/10 22:53)
トントン > この話私もラブストーリーに思えます。一気に読んで号泣(笑)したのを覚えています。息子さんの感想が楽しみですね! (2003/11/10 23:14)
たばぞう > ガブ君とメイ君、中途からロミオとジュリエット状態でしたね(笑)。1巻は笑いながら読んだ私でしたが、いや〜、あんなラストになるとは思いませんでしたよ。 (2003/11/11 00:06)
北原杏子 > 青子さん、はじめまして。レスありがとうございます。やっぱりみなさんそう思われるのですね。ラブストーリー、というとちょっと何だか…という気もしますが。子供にどう説明したらいいんだろう(^^ゞ
トントンさん、私も泣きはしなかったけど、ちょっとしんみりはしました。今夜も息子に読み聞かせしましたが、反応はいまひとつ? あと一冊で終わるので、終わったらどうだったか聞いてみよう。本当は聞いちゃいけないんでしょうが、読み聞かせの場合。
たばぞうさん、ロミオとジュリエット状態(^^ゞなるほど〜 私もまさかあんなふうに終わるとは思ってもみませんでした。感動的なお話になっていましたね。 (2003/11/11 23:08)
ぱせり > おはようございます。以前、次女の担任の先生が毎朝読み聞かせをしてくれました。その話を娘が学校から帰ってきてから、私に語ってくれたんです。全部終わってから、図書館で借りて読みました。最後の話は、娘が泣きながら話してくれたのが忘れられない。(そのわりに、話し終わったらケロッとして遊びに行ってしまったが)―私は一巻だけで、粋な終わり方、というのもよかったなあと思いました。続きは読んだ人が自分で考えてねーっていう感じで。だめかなあ。 (2004/08/18 05:57)
北原杏子 > こんばんは〜、レスありがとうございます。
うちの息子の場合は結局、あまり興味をしめさずに終わったという感じでした。女の子のほうがグッとくるのかな。うちの息子もしばらく置いてからだったらまた違うかもしれませんが。これを読み聞かせした頃は年長さんだったから。
一巻だけで、というのもわかります。想像の余地がありますもんね。 (2004/08/18 21:48)