「天使の舞闘会 暁の天使たち6」茅田 砂胡★★★★


暁の天使たち6巻、読み終わりました。しかし、これで完結!?と正直思ってしまいました。
一応、話の決着はついたけど、まだまだこれから何かが始まる予感が大ですね。
楽しみなことです。

表紙も非常にグロくて(?)よろしいです。
今までキレイ系できただけに、インパクト大ですわ〜
いやぁ怖い怖い…

ここからはちょこっとネタバレしますので、未読の方は読まないでください。




それにしても大変でしたね〜なんて災厄。ルウの枷のひとつがはずれてしまって、一時はどうなることかと思いました。ヴェラーレンさん(今度の事件の張本人)の目の前であの惨劇が起こったときは、うわ〜っと思ってしまいましたよ。
亡き息子がよみがえってくる場面も怖かったし。何よりもう一度彼が生きていたという過程で進められた未来のすがたが。まさに発狂ものですねー。
しかし、あれによってヴェラーレンさんも目覚めたのではないでしょうか?本当の幸せとやらいうものに。ラストの脅しはまたありそうで怖かったけれど、まぁ今後そういうことは起こらないでしょうね。


金銀黒天使、怪物夫婦ともにちゃんとうまく話に絡んでいて、面白かったです。それにしても今度の話でわかりました。ジャスミンはよっぽど常識人だったんだって(笑)。
やっぱリィの方が上いっちゃってるかも。ケリーもその意味ではそうですね。いろいろ無茶はやれるけれど、何だかんだいっても常識のヒトだったんだ〜って。
#どこが!?という声が聞こえる…(^^;


話があっちこっち行ってて、ちょっと落ち着かない気分はあるんですが…
大型コンビの夢の共演(饗宴?)で、たいへん贅沢な内容で楽しく読めるのはいいんですが…
読後に残るモノって何なんだろ?と疑問に思わないでもないんです。
ま、エンターテイメントの楽しさだから、と割り切ればそれでいいことなんでしょうけれど。いま一歩何かが足りない…そんな気がしてしかたないんです。
こんなこと思うのは私だけかもしれないけれど。

爆弾発言をしてしまうと、私にとって茅田さんはデル戦で終わってしまった…そんな気すらしてくるんですよね。たんに私が変わってしまった、とそういうだけかもしれないですが。

とりあえず、最後までおつきあいしていこうと思っています。つかず離れずという距離で。


*本のプロ レスより*

ときわ姫 > 完結って「暁の天使たち」が完結したということだったと思います。これで導入部を書き終ったとか・・・。何だかんだ言いながら、私も読みつづけているんですが、私も北原杏子さんの爆弾発言?と同じような思いはあります。そういうふうに思う人は何人かいます。田中芳樹は銀英伝で終わってしまったとか。(私にとっては、ですよもちろん) (2003/11/30 10:59)
北原杏子 > ときわ姫さん、「暁の天使たち」って結局、もっと大きな話の導入部だったんですね。これからどんな話がはじまるのか楽しみです♪ 
やはりその作者を知った最初に飛びぬけてすごい作品を読んでしまうと、そのあとの作品が色あせて見えてしまうんです。田中さんの「銀英伝」に関しても私もそうです。「創竜伝」やその他のものもそれなりによかったけれど、いつの間にか読むのをやめてしまいました。 (2003/12/01 00:06)