「チェックメイト 前編・後編 ブラックキャット4」新井素子★★★★


さてついに4巻目。これも楽しく読めました。内容はララベス妃“海の涙”強奪事件のその後の話。
で、いよいよ“あの人”がキャットと出会う。そういう話です。

とんでもなくド田舎にある美術館というのが出てきて、そこにキャットたちの今回の目的のもの(とういうか、目的の人物か?)があってそこに忍び込んでいろいろ、いろいろする話……。

しかし、ここで最大にして最強の人物が絡んでくるのだった〜それは、言うに及ばず山崎ひろふみ!
あいつは一体、何なのか?と、関わる人物すべてが頭をかかえて悩んでしまう、そこが何ともまた面白かったですね。
ド級の面白さ、です。もうケラケラと笑い通しでした。そりゃ腹の皮がよじれるほど…


本人が全然意識してないのがまたおかしさを誘うんでしょうねぇ。ったく、どうしてあのひろふみ君から7代後に山崎太一郎さんなんて人物が出てくるのかわかりません。よっぽど奥さんになった人物がよかったのでしょう。


ひろふみ君が、例の美術館を訪れたシーンなどは大爆笑のうずでした〜。今思い出しても、くすりと笑いがでてしまうほどに。
もう、さいっこう!です。怪しい人物を追いかけて、怪しい美術館を発見し、そこでまた最大級に怪しい人物に出会う。
もう、おっかしいの一言なんだけど、ひろふみ君の方もさぞ困惑したこことだろうと思うと、さらに…でした。
ラスト近くでの大爆発(!)もしかり。ああ、笑いすぎてしんどかった(^^ゞ


あとこの巻で特筆すべきは、髭を落とした明拓ちゃん。髭の下に隠されたものとは…!?読んでのお楽しみです。これから読まれる人はどうぞ笑ってやってください。
挿絵イラストは同じ方なのに、これまでの巻の挿絵の彼とはどうしても同じ人物に見えない。たかだか髭を剃っただけなのに、なんでこうまで変わるんでしょう!と、少々不思議でした(笑)。


ラストはすっきり気持ちよく終わってくれて、よかったです。余韻もあったし。その後のキャットたち、千秋たちとまた会ってみたいものです。(ま、もう無いでしょうけど)


*本のプロ レスより*

ときわ姫 > 北原杏子さんのように、続けて読むのが一番楽しめる読み方ですね。私も山崎ひろふみくんのシーンはとても面白かったです。彼はいい人ですね〜。最強ですね。あのすっきりしたラストで、これを書いてくれてよかったなあと思えました。 (2004/02/07 13:05)
北原杏子 > ときわ姫さん、お陰さまで楽しめました。あとがきでも山崎ひろふみ君のことに言及されてましたが、ホント彼に話を持っていかれたといっても過言ではないでしょう!
ラストもよかったです。 (2004/02/08 23:15)