「月夜の誕生日」


月夜の誕生日

月夜の誕生日


絵本です。岩瀬さんに関する本を読みたくて、手にとりましたが、味戸ケイコさんの絵も可愛らしくて、また幻想的で・・・、でもどこか昔なつかしい雰囲気がただよっていてよかったです。


月蝕の夜に…。万里は誕生日のプレゼントだった赤い洋服と星の形のブローチをつけたまま、寝てしまいます。
そうしたら、夜おそくだれかに呼ばれた気がして、万里が目をさますと、それは窓の外から聞こえてきたようでした。
外は月の光でいっぱい。雲ひとつ無い空に、欠けた月がでているという…


そんな夜におこったふしぎな出来事。
万里のまえに、カワウソ、クサガメ、カワネズミ、サワガニ、シラサギ、ヘビの子と、いろいろな動物たちがすがたをあらわして、万里にたのむのでした。
万里のもっているものをほしがって・・・


この、自分のものを次々と相手にあたえていく、という話はグリム童話の「星の銀貨」を連想させます。
あのお話とちがう部分ももちろんあるのですが。


万里の場合は・・・ それは実際に、絵本を読んでたしかめてみてください。