「彩雲国物語 想いは遥かなる茶都へ」雪乃紗衣



シリーズ4冊目にして、やっと話がおもしろくなってきました。それまでは、どこか受身で読んでいたけれど、この巻からぐっと身をいれて読んでみたいという気がわきおこりました。

というのは、やっぱりあのキャラクター。
そのひとのせいでしょう。私好みのキャラだわ(笑)
秀麗と××シーン。これまでにない展開に、ドキドキもんでした。

今までは真面目一辺倒だったのが、ここにきてちょーっと色がついてきた、という感じ。フムフム、なかなか楽しいですね♪ 秀麗の恋模様、いったいどうなってしまうんでしょうね?


茶州の新州牧として選ばれた秀麗と影月のコンビもまたよろしいです。もちろん補佐役の燕青と護衛役の静蘭とのコンビも、です。
いったん離れ離れになってしまったときの、それぞれの対処法はさすがという感じ。とくに秀麗のお茶を買い占めるやりかた、賢いですね! かなり強引ではありますが(笑)


茶家の三兄弟もそれぞれ全く違った性格をしてるようで、読んでて先が楽しみになります。
この兄弟のひとりに喧嘩を売られ、静蘭が怒ったシーンも○・・・本心がぽろっとでちゃうあたりも、なんかフフフ〜と微笑んでしまいそうでした。

その静蘭と燕青の過去もチラッと出てきて、なんて思わせぶりなの!と思いました。師匠ってだれなの?とか、静蘭が陥った苦難みたいなのってなに?とかいろいろ、ですが。


それとね。今回、おそらく本編にて初めて登場したのだろう(?)お方。派手な衣装に、鳥の羽、頭にのっけてる藍楸瑛の弟、龍蓮。彼はこれまで名のみ出てきたのみで、直接登場したことはないと思うんですが。
でもストーリー的には、他の登場人物たちにとっては周知の人物なのですよね。
私はアニメを最初に見てしまったので、彼がごく早い頃から登場していたので、あああの人かとの認識はもてましたが、小説を最初に読んだ方はどうなのでしょう?
戸惑いとかなかったのかしらん?


思えば、以前の巻で、杜影月が初登場した時もそう。いつの間にか、物語のなかでは彼は秀麗と出会っており、なにやらその時に何事かあった模様でした。
これもまた私はアニメでみて、どういうことなのかわかってましたが。


小説として読んだら、なんだかだいじなところがすっとばされている気がして、ちょっと居心地が悪かったです。きっと短編か外伝か何かの形であるんでしょうけど。


と、ちょっとした躓きはありましたけど、話的にはおもしろくなっていってる、と思います。秀麗が茶州に赴くことによって、いろんな人の思惑が動き出して、それらを見てるだけでも、なかなか楽しませてくれますね。
ストーリーも次々展開していっているようすですし。やはり紫州に、ひとつところにいたときと違って、移動すると違いますね。話にメリハリがでます。見所満載!って感じで。その代わり、劉輝らとのエピソードが減って寂しい気もしますが。
それは、過去モードで時々出てくるから… 今度会ったときが待ち遠しいことです。


次の巻もすでに読み始めてます。(あと半分…)