「彩雲国物語 藍より出でて青」雪乃紗衣



シリーズ10冊目。少し読む時間が空いてしまいました。
また外伝だったからかな? どうも本編の流れを中断されてしまうと、ちょっと途切れてしまうようです。


でも短編もかなりこなれてきています。
どれも無理なく読めました。3つ+おまけ1つの話が入ってます。
どれも茶州が平和になってからのその後・・・を描いてます。とりあえずのハッピーエンドって感じでよいですね。


中でもいちばん面白かった・・・笑えたのが、龍蓮の話。
この巻は彼が目立っていますね。だからこのタイトルなわけですけど。



「心の友へ藍を込めて 〜龍蓮的州都の歩き方〜」。


話の持っていきかたがナイスでした。龍蓮って考えなしのようで、でも考えてたんだなぁ〜と。
意外に細やかに考えてたんだぁと思いましたね。


もうすぐ茶州を離れるという、秀麗を励まし、一日思い出を作ろうと龍蓮の案内で、名所を回ろうというものでしたが。
なぜか、妖しい人の影・・・

ということで。コトは名所ならぬ怪奇現象出没所、となったのでした。


龍蓮のガイドで秀麗・影月らが行く先々で出会った人びと。懐かしい!と思う人あり、この人って・・・との思いを新たにする人あり。
やっぱ“茶州の禿げ鷹”でしょう。気持ちいいくらいですね。



ちょっと気になることひとつ。
秀麗の体について・・・葉医師に聞いてたこと。
これは気にかかりますよね。いったい何が起こったのか!?
それともすでに起こってしまっていたのか!?


ここらあたりが、秀麗が劉輝の求愛を拒む理由になってそう。
続きが楽しみです。