「彩雲国物語 緑風は刃のごとく」雪乃紗衣


彩雲国、最新刊です。前巻から引きずってた話がこれで完結した、という感じでした。秀麗は相変わらずの頑張りをみせてると思いましたが。 某人物によって、ちょっとモヤモヤ〜ってところもあって、そういうところにちょっと親近感もちました。


自分がもってないものを持ってる人って、やっぱ憧れると同時に、なんかモヤモヤ〜っとしたものを抱いてしまいますよね。私にも経験ありますが。
あんなふうになりたい、なれるものならば、って思うんですけど。わが身を省みると、やっぱりそんなふうにはなれないだろうな、ってわかっちゃう。それを認めるのはつらいですよね。


でも秀麗はやっぱすごいですわ〜
そういうことをわかった上で、それでもまだ突き進んじゃうんですもんね。
でもそれは今までのように猪突猛進的な進み方じゃなくって、自分の足もともちゃんと見て、そのうえで・・・ってことなんですよね。


秀麗の甘さも、嫌いじゃないです。抜けてるかもしれないけど、けっこう好き。
たしかにそういう人がいないと、困る場合も出てくるだろうし。
ふっと心がなごむっていうか。そういうのは大切じゃないかと思います。厳しいばっかじゃ人はついていきませんものね。飴と鞭でしょうか。


それにしてもタンタンって、あんなすごい人だったんだぁ!と認識をあらたにしました。できすぎくんばかりのなかで、ああいう人物もまた必要ですよね。何より勘の鋭さってのがすごいですね。たぬきのタンタンだけに、動物的勘?ってのは冗談ですが。


これから秀麗と二人、いいコンビになるのかな。
と、思ったところで・・・最後のあれはいったい!? 一難さってまた一難!?
十三姫、ですって。続きがとてもとても気になります。
劉輝はどういう考えでいるのかしら?って思います。やっぱり・・・? 私の考えてるようなことになっちゃったら、ちょっと悲しい気もします。どうなんでしょうね?