「図書館の水脈」竹内真


これを読む前に、事前知識として、村上春樹のトリビュート作品だと知った私・・・
村上春樹作品はこれまで一冊も読んだことがなかったので、まず『海辺のカフカ』から読むことからはじめました。

でもそれで大正解だったみたいです!
登場人物たちがどのように思って、ああいう行動をとったのか、つぶさに理解できて・・・共感が抱けてよかったです。
私も「カフカ」の旅がしたい!と思いましたもの。


図書館に泊まるというのも素晴らしく魅力的ですね。
本、読み放題だし。何より、周りを本で囲まれてる、っていうあの環境は、本好きにとっては永遠の夢、でしょう。


主人公の甲町岳人と、男女のカップルが交錯していくシーンがまた面白かった!!
ああ、ここで!!って思いましたもん。

それから甲町岳人っていう、作家ペンネーム。
ネットで偶然、知ったんですけど、竹内真(たけうちまこと)=甲町岳人(こうまちたけと)と、名前を組み替えてたんですってね!

いろいろ遊び心のある方のようで、楽しいですね。
あとここに出てくるワタルって、「カレーライフ」にも出てくるんですってね。そちらは未読なので(積読してます)、また読む楽しみができました。


女性の司書さんが出てきますが。
昔、ちょっとだけ本を出したことがあって、でも今は司書一本で頑張っているという・・・三ツ木美和(作家名は美羽水月)さん。

あの司書さんも魅力的でした! あんなふうに物事を知ってなきゃ勤まらない職業なんだわと思って。
作家より司書という仕事を選んだ、っていうのもいいですよね。
友人に司書をしている人がいるんですが、改めてすごい仕事してるんだなぁって思いましたよ。すごい大変そう。本、読んでるだけで楽そう〜なんて考え、絶対間違ってます。昔、司書の何たるかを知らなかったころは、そんなふうに誤解してました。


讃岐うどんだの、浜松のウナギだの、大阪のフライドチキンの食べ放題だの、食の話題が満載だったのも嬉しい限り。
また四国へ行ってうどん食べてきたいです