「砂塵きらめく果て」ノーラ・ロバーツ

砂塵きらめく果て (MIRA文庫 NR 1-3)

砂塵きらめく果て (MIRA文庫 NR 1-3)

これは、mixiのコミュの読書会の課題本だったので読みました。
そうでなければ、私は手をださないジャンル。
正直、どうかなあ?と思いつつ読みました。


結果をいえば、ジェットコースターに乗ったかのような展開、ストーリーでした。
少々都合よすぎると思えるエピソードもありましたが、おおむね楽しんで読むことができました。

「1875年、夏、アリゾナ南部。灰色の瞳をした男との出会いが、セーラを激流のような運命の渦へ巻き込んでいく」

帯に書いてあった内容です。
ヒロイン、セーラが出会う男というのが、銃で身を立てる男ジェイク・レッドマン
セーラは西部で成功しているはずの父のところにやってくるのですが・・・というお話。


私は未読なのですが、「風とともに去りぬ」と似た世界?
と言ったら言い過ぎかな。


違和感を感じたのは以下の部分。

まず、ヒロインが恋に落ちるのを唐突に感じました。
出会ってまだ日が浅いのに、いきなりそういうふうな流れになってしまってます。まぁこういうのはこのジャンルのお約束なのかもしれませんが。
私としては、もうちょっとひいて欲しかったなあ、という気がしますね。
欲をいうなら、ヒロインがインディアンにさらわれるエピソードがありますが、そこらあたりで初めて気付く・・・というノリだったらなあ、と。 ベタかもしれないけど。

いわゆるラブシーンについても、どこかで見たような感じ。 はいはい、次にそうくるのね、ってね(笑)。


ヒロインの性格はなかなか良かったです。ストーリーもスピーディで上手いし、やはり読ませる部分はちゃんとしてました。
私は例のインディアンが登場する下りがわくわくして面白かったですね。ダンスパーティがあったり、よくあるパターンかもしれませんが、それだけに安心して見れる、ってところもあるかもしれません。


この作家をまた読もうという気にはならなかったですが。
たまにはいいのかも、という気はしました。