「よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり」よしながふみ

よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり

よしながふみの初対談集。爆笑＆含蓄＆貴重なお話満載〜　ファンならば当然、そうじゃなくっても十分楽しめます。
対談のそのお相手は・・・
やまだないと、福田里香、三浦しをん、こだか和麻、羽海野チカ、志村貴子、萩尾望都の６人。
それぞれ全く違った作風の作家さんだけれど。マンガに対する熱はみな同じ。よしながさんはよしながさんで白熱のマシンガントークをされているし。実際目にしたわけじゃあないのに、文面から読み取れるのよ〜

よく知った漫画家さんもいれば、全然知らない漫画家さんもあり、いろいろ楽しかったです。
マンガもまた読みたくなりました。
ＢＬマンガもね。

とくに三浦しをんさんとの対談がすごくって。ＢＬに対する思いとか、細かい定義とか…
耽美、やおい、ＢＬの違い。何となく漠然と違いを感じとっていたけれど、しをんさんとよしながさんの対談で、よりはっきりわかったっていう感じでした。
とくにやおいの意味。一見なんでもない、普通の関係にある人たちを、妄想してあることないこと考えるとか。これ、なんですねぇ。しをんさんのエッセイ本なんかによく出てくるアレでした。
この本を読めばそういうことがかなりすっきり整理できると思います。

あとハチクロの羽海野チカさんとの対談は、すごく仲のよい関係という感じで、読んでていいなぁって思いました。
会ったのはそれほどの回数はないけれど、会っていきなり話が通じてしまう、っていうの。いいですよね。
それと女同士でもやおいはありえるっていうの。ふうん〜と納得。
互いにいい関係でいて、時々相手が本当に困ったときなどに助けてあげるとかいうの。
羽海野さんとよしながさんとがまさにその関係っていうのも、一瞬えーっ！？と思うかもしれないけど、読めば納得できますよ。
有名なマンガ作品にもこういう関係にある女同士のペアってあるんですもんね。
亜弓さんとマヤちゃんとか。お蝶夫人とひろみとか…　マンガじゃないけど『赤毛のアン』のアンとダイアナもそうだし、マリラとリンド夫人も…。
よく誤解されるように、やおいって決して変な意味で使ってるんじゃないのだとわかって、もうそうだったのか〜でしたよ。
よき相棒同士とかいう関係。まさにそれ！です。

他にもいろんなマンガ話が満載で、裏話があったり、思い出話があったり、かなりボリュームありました。自分のまだ読んでないマンガがすごく気になります。こだか和麻さんと志村貴子さんとか、ちょっと読んでみたいような。
萩尾さんもまた読み返したりしてみたいですね。こぼれてて読んでなかった！！ってのもまだまだたくさんありそう。

マンガ好きな人には必見な内容でした。おすすめっ！です。