読了本

ヒーラーズ・キープ(上)守りたいもの
ヒーラーズ・キープ(上)守りたいもの

作者: ヴィクトリアハンリー, Victoria Hanley, 金原瑞人, 石田文子
出版社/メーカー: あかね書房
発売日: 2004/03
メディア: 単行本


ヒーラーズ・キープ (下) たましいの砦

ヒーラーズ・キープ (下) たましいの砦

作者: ヴィクトリアハンリー, Victoria Hanley, 金原瑞人, 石田文子
出版社/メーカー: あかね書房
発売日: 2004/05
メディア: 単行本


「水晶玉と伝説の剣」の続編。
もう、面白かった!!これに尽きるでしょう。前作も面白かったけれど、
これはそれ以上を行くかな、と思いました。
前作ではもっと長いスパンで語られていましたが、こっちはもう最初から猛スピードで。
どんどん話が進んでいく、という感じでした。おかげで一気に読んでしまいました。


主要人物は、今はそれぞれ王と王妃になった、ランドン王とトリーナ王妃の娘、
ラヴェルダ、そして海を越えた隣国スリヴィーア国の奴隷の娘、ミーヴ。
この2人の話が交互に語られていきます。それゆえにハイスピード?
そして、彼らを助ける人物、サラヴェルダ(サラ)には、
北方のエメンディ国からきたドージェン。
ミーヴには、奴隷の身分から逃げ出した彼女が町で出会った辻馬車の御者ジャスパー。
この二組の男女が互いに助けあい、どんな敵がやってきても目標に立ち向かっていく姿は
読んでいて、爽快感をともないました。
途中、どうなるのか気になってしかたありませんでしたが。


表題作にもなったヒーラーズ・キープというのは、ベランドラ国に昔からあった、
いやしの砦という、いやし人の養成所みたいなものだそうです。


前作を読んでいる限りでは、ぼんやりと占いとかそういう不思議な力を持っている
種族みたいなものがいるらしいが、居場所がよくわからない・・・、
そんなことが書かれてあったと思いますが、まさかこんなふうになっているとは。
それは実は、いやしの砦自体に、不可視の網(バリアーみたいなもの?)が
かけられていて、普通の人間には見えなかったからだというのです。
この設定だけで、私は諸手をあげて降参してしまいそうになりますね。


そして、いやし人というのにも、いろいろな能力があるのだということ。
たとえば美術系、音楽系、舞踏系の能力を持つものや、薬草医や心霊手術医など
より実際的な能力を持つもの等など。・・・・これだけ見ているだけで、いいですねぇ。


前述のサラとドージェンは新しくここの生徒になるためにやってきました。
けど、滞りなく学園生活(?)が始まると思いきや、話はとんでもない方向へと
向かっていきます。
サラもドージェンもすぐにいやしの砦を飛び出していってしまいます…。


そのサラとドージェンの持って生まれた才能とは・・・それぞれ稀有なるものでした。
それゆえに2人はとんでもない冒険の旅へととびだしていくわけですが。
もう予想ができないことばかりで、次はどうなるの?という興味が持続できました。


続編もあるみたいなことが、訳者あとがきにも書かれていましたが、翻訳されるといいな。
その場合は、やはり金原瑞人さん訳でお願いしたいです。読みやすかったのは、
訳者さんの力でもあるでしょうから。

大いに期待しています。


  • 購入本

ぼくの地球を守って―愛蔵版 (1) (ジェッツコミックス)

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