感動的ラスト!「まんげつのよるに」


まんげつのよるに (あらしのよるにシリーズ)

まんげつのよるに (あらしのよるにシリーズ)


あらしのよるに」シリーズ新刊です。そして最終巻・・・ まさか出るとは思いませんでしたが、でも前作の終わり方ではぜったいに納得できてなかっただけに、出てすごく嬉しかったです。即、買ってしまいました。


6巻の最後では、なだれにまきこまれ、生死がわからなくなってしまったガブ。そのガブをさがすように月を見上げるメイ・・・ このまま2人の別れで終わってしまったのなら、全く救われようのないラストでした。


それが、この7巻を読んでみれば。
ああ!やっぱりそうなんだ!! と、私は素直にうれしく感じました。
このシリーズの続きを予想した読者の文章を読ませていただいたことがありますが、(講談社のホームページか何かで)みなさん本当に待ち望んできましたよね。最後のページがくるのを。


なんというか、感動的なラストでした。と言い切ってしまっては、あまりにふつう過ぎますか。
でもそうとしかいえないからしょうがないですね。
ちょっと紆余曲折などもあって、それがまた効いてたと思うんです。


今回、文章の割合が多いように感じたのですが。これまでの経緯を説明する文章などもあったりして。
でもそれが、ラスト近くで、文なし絵のみのページになって。
そこのところでまたググッときちゃうみたいな。なかなかのもんです〜


それにしても物語を読み終えて、ああよかった!と本のページを閉じられること。
それって、単純だけどやっぱよいですわ。
直近の読書が読書であっただけに、そう思ってしまいます。


12月に映画も封切られるし、いろいろ関連本がでるみたいです。
漫画とかしかけ絵本とか。あともしも二匹が大人の男と女だったなら――という、木村さんの恋愛エッセイなどもでるらしい。これはぜひとも読んでみたいものだと思います。