「三つのお願い―いちばん大切なもの」ルシール・クリフトン

三つのお願い―いちばん大切なもの (あかね・新えほんシリーズ)

三つのお願い―いちばん大切なもの (あかね・新えほんシリーズ)

今年の小学校4年生の国語の教科書にでてきた絵本。
参観日で、これをみんなでパートに分かれて朗読していました。

『三つのお願いがかなう1セント玉をひろったゼノビア。ところが、その1セント玉をめぐって、親友のビクターとけんかをしてしまいます。おまけに、お願いをふたつもむだにしてしまい、のこっているのは、あとひとつ。さて、ゼノビアがさいごに願った、この世でいちばん大切なものとは…。 』

わかりやすい文章で、子どもたちの会話がとてもリアルに書かれています。
ごく自然な子どもの心のうごきが伝わってきます。

翻訳は金原瑞人さんです。さすが!と思います。

はたこうしろうさんの絵も、可愛らしくて素敵。
子どもたちの表情たっぷりな顔が、印象的でした。

学校の子どもたちも朗読が上手でした。役になりきって読んでいました。これも、子どもたちによくわかる、身近な言葉で書かれているせいでしょう。


いちばん大切なものはなにか。絵本を通じて、友情の大切さとかについて考えてくれるといいなあ、と思います。